広告世界大手ピュブリシス・グループ傘下のメディアエージェンシー、ゼニス・オプティメディア(ロンドン)は14日、「2016年にモバイル広告費が新聞を上回る」とする世界の広告費予測を発表した。モバイルは15年比38%増の710億ドルに伸長する一方、新聞は同比4%減の680億ドルとなる見通し。
同予測では、2015年は初めて、パソコン向け広告費の構成比が下がる年になりそうだ。モバイル広告費の構成比が増す結果、パソコン向けの構成比が2014年の19.4%から2015年は0.4ポイント減の19.4%に下落する。パソコンとモバイルを合わせたオンライン広告全体の構成比では、2018年にテレビを超える見込みだという。
2015年の広告費全体の予測は5540億ドルで、成長率を6月の前回予測から0.2ポイント引き下げ、4.0%増とした。ブラジルやロシア、中国の景気不安を反映させた。2016年はリオ五輪や米大統領選などを好材料に、成長率5.0%と予想した。
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