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「がん」にかかるのは2人に1人、国立がん研究センターが広告賞を開く狙いとは?

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「深さ」のある作品を期待

—がん患者さん自身がすることはありますか。

必要な手続きはすべて病院が行いますので、患者さんにしていただくことはありません。

—そうであれば、病院などの医療従事者が知っていればいいのでは。

法律で決まって国が進める制度とはいえ、個人の病気に関する情報を集めるわけですから、不安に思う方もいるでしょう。もちろん、将来の医療に役立てるために行うのが目的であり、それ以外の目的で患者さんのデータが使われることはありません。情報管理も万全を期していきます。

社会にとって重要な制度だからこそ、こっそり進めるのではなく、広く認知と理解をいただきながら進めていきたいと考えています。そのため、こうした取り組みを行うことについて、広く一般の方からご理解をいただくことを重視しています。

—こうした統計が実際に役立ったケースについて教えてください。

代表例とも言えるのは喫煙と肺がんの関係でしょうか。世界中で何十年もかけて大規模な調査が行われ、その因果関係が証明されたのです。この結果は、肺がんの予防に大きな効果がありました。

—「がん登録制度」のPRはどのように行っていますか。

「全国がん登録」制度が始まる前から、メディアの取材を受けたりPR動画を制作するなどしていますが、まだ医療関係者の認知も十分ではない状況です。時間はかかりますが、地道に広げていく必要があると考えています。

 

—「サンキューバトンアワード—全国がん登録・統計広告賞—」では、どんな作品を期待していますか。

「シンボルマーク部門」「コピー部門」「ポスター部門」の3部門に分かれています。シンボルマークについては、良い作品は実際にWebサイトなどでも採用させていただき、コピー、ポスターについては、印刷して、全国の地方自治体や病院に配布することを考えています。

すべての部門について言えることですが、過去の医療に関する情報が生かされることで、今日の健康が成り立っているという我々の意図をくんでいただけると有難いですね。もちろん、知ってもらうためにはインパクトや驚きも必要かも知れませんが、よくよく考えると「ああ」と膝を打つような深さがあるとうれしいですね。


サンキューバトンアワード—全国がん登録・統計広告賞—