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コラム

椎木里佳の「JCJKの生態と欲望」研究所

女子中高生はラジオに「本音」を送り、Twitterに「気分」を投稿する

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お悩み相談は、SNS時代もメールが主流?
メールは「匿名性のある」連絡手段

ラジオの特徴でもある、リスナーからのお便りやお悩み相談。
わたしも第一回目の放送で、聞いてほしいお悩みを募集しました。

そのときに、「今の中高生でメールで送ってくる人なんているのかな?Twitterの方が使いやすいと思うからリプライ(Twitterの返信のこと)でもオッケーです!」と番組で伝えました。

というのも、10代のスマホ所有率が94%の時代(2016年マーケティングリサーチキャンプ調べ)に、女子中高生のコミュニケーションはメールではなく、LINEやTwitterなどのSNSが主流。

私の親世代(50歳前後)の時代には、ラジオに寄せるのはハガキやお手紙が一般的と聞きました。その週に聞いた放送に対して、自筆でしたためたハガキをポストに投函して、次の週に読んでもらえるかドキドキしながら聞く……。きっとそうした青春時代を過ごした大人もたくさんいると思います。

それが通信手段の変化に伴ってFAXになり、メールになり、
ラジオでのコミュニケーション手段も変化してきました。

なので、私の憶測では、いまの中高生はラジオのお悩み相談も時代にともなって「Twitter」で来るものかと思っていたのですが…….。

蓋を開けてみると、届いた悩み相談のほとんどはメール。

ラジオでよく、”ふつおた”と呼べれる普通のお便り(「いつも番組聞いています!」「応援しています!」「今度はこんな企画をやってください!」といった気軽な内容)はTwitterで届くのですが、「進路で悩んでいます」「恋愛がうまくいきません」など、パーソナルなお悩みは、ほぼ番組のメールアドレスに送られてきました。

SNSが当たり前になった今の10代にとっても、自分のアイデンティティに紐づくようなパーソナルな内容は、人目に触れる場所ではつぶやけないのです。

スマホネイティブ世代が使わなくなったと思われていたメールが、意外にも「匿名性のある」連絡手段として使われているのでは、と感じました。

次ページ 「ラジオは本音、Twitterは気分。」へ続く