そこで、今後の企業にとってWebサイトやWebディレクションはどうあるべきか、Webディレクターとして第一線で活躍する、デスクトップワークス 代表取締役・田口真行氏、ビットエー メディア戦略室室長の中村健太氏、ブランド戦略室室長の高瀬康次氏が語った座談会の後編になる。
前編はこちら
必要な要素はプランニング・マネジメント・マーケティングの3つ
田口:ズバリ言うと、「Webディレクター」という存在は、Webをビジネスに活用したいけれど技術面を理解していない人と、実際にWebサイトをつくる人とを「つなぐ役割」です。その橋渡しをする時に、必要になる能力としては「プランニング」「マネジメント」「マーケティング」の3要素。
依頼者の要望をヒアリングして引き出し、アイデアを発想しながら企画を立案し、それを形にするための設計をして、つくる人たちをハンドリングする。そして、その全体をマネジメントしていきます。
高瀬:そうですね、プロジェクトを円滑にまわすためのハブとしての役割がWebディレクターだと思います。さらに、立ち回り方には人それぞれに特徴があって、マーケティングに強いのか、それともマネジメントやプランニングに強いのか、またはシステムやクリエイティブに強いのか。その人の適正やキャリア次第で変わってきます。
田口:仕事のできるディレクターは、自分が苦手な部分がどこかちゃんと把握できてますね。その上で、クライアント状況を適切に見極めながら、そこにマッチするサービスを、自分が苦手な点を補いながらバランスよく提供できている。
ただし、ひとりのWebディレクターが全部の領域を担当してしまうと、その人が会社を辞めたときに代わりが見つからなくなります。そこで、さきほどの3つ要素を俗人的にならないように対策を打たなければいけない。
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