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ミレニアルを魅了するメディア「VICE」、成長の起爆剤はエージェンシー機能

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広告エージェンシー部門が成長を牽引

VICEの収益の柱は大きく2つ。テレビ局などに対するコンテンツ販売と、ブランド広告主から依頼を受けた広告コンテンツの制作・配信だ。社内に「VIRTUE」というクリエイティブエージェンシー部門があり、セールスから企画・制作まで完全に内製化している。これが他のデジタルメディアとの違いであり、競争力の源泉となっている。

「米国内では、VICEはミレニアル世代の3分の1に毎日リーチしています。1日あたりの視聴時間はCNNの2.2分に対してVICEは2.6分と、主要メディアでは最長です。リーチが難しい世代に対して大きな影響力を持つため、広告費は高額ながら、多くのクライアントからの支持を得ています」。

「VIRTUE」の人材のほとんどは、伝統的なエージェンシーからの転職者だという。同部門は世界各国の支社にも設置されており、収益の40%は米国以外の支社が占める。サムスン、コカ・コーラ、ユニリーバなどのグローバルブランドをはじめ、40~50カ国にクライアントを持ち、日本でもリクルートやJT、ルイ・ヴィトン、ソニーなど大手企業が名を連ねる。

「VIRTUE」では、VICEの各チャンネル向けの広告コンテンツを制作するだけではなく、企業とタイアップしてチャンネル自体をつくる例もある。例えばユニリーバとは、複数年契約を結び、女性にフォーカスしたチャンネル「Broadly」を立ち上げた。

「Broadly」のコンテンツの一例。

このほか、ミレニアル世代2万人が参加するリサーチパネルを構築し、マーケティングリサーチ支援にも着手している。

今後、VICEはアジア圏への進出を加速する方針だ。すでに中国、日本、インドネシアには支社があるが、2018年までにインド、フィリピン、マレーシア、韓国にも進出するという。「私たちが制作したコンテンツは繰り返しマネタイズできるものですし、Apple TVやNetflixなどの新しいプラットフォームが続々と登場している今こそ、私たちが成長する絶好のタイミング。世界の若者が求めるコンテンツをつくり発信し続け、VICEというブランドをより強固にしていきたい」とサイモン氏は話した。


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