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コラム

#石井リナのゆとりですがなにか

Netflixの作品に学ぶ、ドラマ・SNS連動コンテンツのあり方とは

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2. 大人気YouTuberがYouTuberになるまでを描く「ヘイターはお断り!」

2016年に開始されたオリジナル番組「ヘイターはお断り!」はドラマにSNSをかけ合わせていくという発想ではなく、SNSで人気のインフルエンサーを起用し、ドラマを制作していくという方法をとっています。それは、SNSで人気のインフルエンサーをドラマにキャスティングするという、シンプルな話ではありません。

コメディアンであり女優のコリーン・バリンジャーは、ナルシストでイタイ、強烈なキャラクターであるミランダ・シングスという架空の人物を作りあげ、2008年にYouTubeチャンネルを始めます。インパクトのあるキャラクターはたちまち話題となり、ミランダ・シングスはテレビにも登場しています。そして、現在では830万登録チャンネル数を誇る、大人気アカウントです。

そして昨年Netflixは、この架空の人物ミランダ・シングスが歌手になるためYouTubeを始めるというストーリーの作品を作りました。それがオリジナル番組「ヘイターはお断り!」であり、制作総指揮はコリーン・バリンジャー本人です。

才能ゼロだけど、自信満々の彼女を面白おかしく描いた本作はNetflix内でも人気ですが、YouTubeチャンネルでもコンテンツがコンスタントに投稿されていくため、ユーザーはNetflixとYouTubeどちらも行き来しながら、作品を楽しむことができます。

架空の人物であるYouTuberを主人公にするという、SNSフレンドリーで柔軟なNetflixがミレニアルズに支持されないはずがありません。

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