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コラム

#石井リナのゆとりですがなにか

Netflixの作品に学ぶ、ドラマ・SNS連動コンテンツのあり方とは

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若者の思考を理解しているか

様々な会議に参加すると、「イベントのハッシュタグを用意して、インフルエンサーに投稿してもらおうよ」などといった意見をよく耳にします。自分本位な企画は、若者と交わることなく、SNSでの言及数も少なかったということは、よくある話です。

「シーズ・ガッタ・ハヴ・イット」がハッシュタグ付きでシェアされている理由については、若者の共感を呼ぶ問題であり、そうしたハッシュタグだったということが大きいでしょう。

1980年前後から2000年頃にかけて生まれた世代であるミレニアルズ、2000年以降に生まれた世代であるジェネレーションZはともに、それ以外の世代と比較し、社会問題に対して高い関心を持っているといわれています。

Eno’s World Value Indexの調査では、ミレニアルズの41%が「ここ1ヶ月で何かしらの抗議活動に参加した、ボランティアキャンペーンに参加した、また署名のために近隣の人に対して声かけを行った」と回答しました。

これに対し、1946~64年生まれのベビーブーマー世代で同じ回答をしたのは17%に留まりました。

さらに海外メディアでは、ミレニアルズ、ジェネレーションZとともに、インスタライクなものを投稿するだけでなく、ソーシャルグッドな意味合いを持つ投稿を積極的にしているとも語られています。

もちろん日本と海外での差はありますが、日本においても海外志向のインフルエンサーは多く、社会問題や自分たちの身の回りの問題に向き合い、そうしたメッセージをも発信しています。

若者がSNSをどのように使い、距離をとり、何を嫌い、何を好むのか、きちんと理解することは重要です。NetflixのSNSの使い方は、SNSネイティブであり、柔軟かつユニークです。ミレニアルズと密接な関係を持つNetflix。彼らから学ぶことは数多くあるのではないでしょうか。