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【ヤングスパイクス】一度負けた二人がゴールドを獲るまで : 本戦編

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感想

村石健太郎
3年前のカンヌと違って、今年は負けたらなにも残らない。
そう思ってやってきました。
カンヌで負けてからの3年間、幸運にも周りの人に恵まれ、
実務でも海外賞にチャレンジできるような案件に、多く関わらせていただきました。

出品作業は部門を調べるところからすべてやり、
過去の受賞作品から、
なぜこの部門でこれが評価されたのか?を叩き込みました。
エントリー前は、ボードやビデオなど、
賞レースで勝つにはどう説明したらいいのか?を
毎晩CDと考え、前年の受賞作品のアワードビデオは
ナレーションを一言一句覚えるくらいまで何度も見ました。
きっと今回の企画も、その経験の積み重ねから生まれたものだと思っています。

師匠で、1回目の代表にすらなる前、
まだ何者でもなかった僕を案件に誘ってくださり、ここまで育ててくれた、
博報堂ケトルの畑中翔太さん。

一度負けた僕らに、また世界の舞台で戦うチャンスをくれた審査員の皆さま。

そして、一緒にやろう。と誘ってくれて、最後まで年下の僕を信じてくれた、
相方の中川さん。

多くの方の支えがあったからこそ、
フリーでも世界で勝てるまでになれました。
次はオトナカンヌ。この賞はスタート地点だと思って、また頑張ります。

中川諒
ヤングカンヌの国内予選は、
正直、毎回泣きそうなくらい辛いです。

24時間という、過酷な時間制限。
眠い、でも企画が決まらない、眠い、眠い、眠い、でも…の繰り返し。
ペアのどちらもイイ企画が出せていないときの、行き場のない怒りと焦り。
時間制限ギリギリに提出した直後に見つける、企画書のミス。
そして、150チーム出場したら149チームは代表になれないという残酷なルール。
ネイティブじゃない英語で戦うハンデ。
辛いこと挙げたら、ほんとキリないです。

ただ、僕は毎年ヤングコンペにチャレンジする過程が、
企画する上での自分の強みや弱みと向き合う時間になりました。

これくらいの時間集中すれば、これくらいのアイデアが用意できる。
といった、企画の「体内時計」もできました。

そして昨年、当時営業局に所属していた僕は、
初めてヤングカンヌのファイナリストに残り、そして代表になり、
仕事では、色々なことが好転するようになりました。

30歳。もはや「ヤング」なのか定かじゃない今年も、
PR部門以外に、フィルム部門とプリント部門の3部門の予選に参加しました。

待っていても、なかなか若手にチャンスは回ってきません。
今回、日本代表になったことで、職種がプランナー職になったという人もいました。
僕のように、元々「クリエイティブ職」ではない人。
村石のように、フリーランスの人。

自分を信じることを諦められない人は、
会社、職種を問わず、ぜひチャレンジすべきだと思います。

長くなってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました。
次回は、他部門のヤングスパイクス代表チームにも協力してもらい、
ヤングスパイクス 全部門総集編をお送りします。

【ヤングスパイクス】一度負けた二人がゴールドを獲るまで : 国内予選篇
【ヤングスパイクス】一度負けた二人がゴールドを獲るまで : 本戦編
【ヤングスパイクス】2018年 全部門 総集編

中川諒

1988年生まれ。幼少をエジプトとドイツで過ごす。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、インドでフォトジャーナリズムを勉強。Wieden+ Kennedy TOKYOでのアルバイトを経て、電通に入社。プロモーション局、営業局を経て、転局試験でクリエーティブ局へ。PR視点で企画制作を行う。2年連続でPR若手日本代表に選出。
TCC新人賞 2018、CCN賞 2018、ヤングスパイクス2018 PR部門日本代表/本戦金賞、ヤングカンヌ2017 PR部門日本代表、グッドデザイン賞、スパイクスアジア銀・銅、アドフェスト銀、NYC ADC銅、One Show入賞など受賞。

 

村石健太郎

1990年生まれ。福岡県出身。青山学院大学卒業後、デジタルプロダクションAID-DCCにてインタラクティブを軸にしたプロモーションの企画・制作業務に従事。その後、フリーランス、博報堂を経て、再びフリーランスで広告・PRキャンペーンのプランニング・ディレクション業務を行う。フリーランスとして、日本初のヤングカンヌ日本代表選出、世界初のヤングスパイクスGOLD入賞。ヤングスパイクス2018 PR部門日本代表/本戦金賞、ヤングカンヌ2015 PR部門日本代表、カンヌライオンズ銅、Adfestグランデ、D&ADイエローペンシル、スパイクスアジア金、ACCグランプリなど受賞。