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ギター専門誌が好調 100ページ超の「大特集主義」で完売続出

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目指すのは「居心地のよさ」

—読者に買ってでも読みたいと思わせるコンテンツとは、どのようなものだと思いますか。

河原:コンテンツという意味では、「おもしろいもの」の一言に尽きるでしょうね。ただ、同じ内容でも、ページを開いたときに「居心地がいいか」はすごく大事にしています。

実はギター・マガジンって字間や段間、ノド(雑誌を見開きにしたときの綴じ部分)のマージンの開きなどを毎年のようにマイナーチェンジしているんですよ。極端な話、テーマには興味がなくても、全ページを居心地がいいつくりにすれば、何となくでも読んでみようという気持ちになってくれるんじゃないかと思っているほどです。

表紙をはじめとする全体のデザインにもこだわっていて、物として部屋に置いておきたいかどうかも重視しています。ギター・マガジンが部屋にあったりカバンの中に入っているだけで、気持ちが少し踊ったり誇らしく思えたりするような魅力があれば、それだけでも所有欲につながるのかなと。

逆に言えば、そうでなければコンテンツのテーマによって売上が大きく上下してしまうのかなと思います。

尾藤:最初の発火点となる部分も大事だと思います。もちろん、デザインはまず書店で本棚に並んだときに目立つものである必要があるので重要です。あとは、書店で手にしてパラパラとめくったときに、言葉の強さやテーマの切り取り方にフックがあることですね。

「心地いい」を追求した誌面デザイン
読者に読んでいて心地いいと思ってもらうため、文字や余白の大きさ、平面的な写真と立体的な写真をバランスよく入れるなどの工夫をしている。

次ページ 「”音が聴こえる雑誌”にしたい」へ続く