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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

『未来のミライ』オーディション終了後、細田守監督の隠された合格サインとは!?(ゲスト:上白石萌歌)【前編】

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カネコアヤノさんが好き

澤本:趣味・歌唱ということですけど、昔からどこかで歌ってきたんですか?

上白石:地元の鹿児島で習い事としてミュージカルをやっていて、そこで歌ってました。母親が音楽の教師だったこともあって。

権八:なるほどね~。

上白石:中学校の音楽教師をやっていて、その影響が一番大きいかなと思います。

澤本:舞台もやってるんだよね。僕、最初に生上白石を見たのは「時をかける少女」をやってたときで。

上白石:続編があって、「続・時をかける少女」。

澤本:舞台の「続・時をかける少女」を見に行って、主役でとてもよかったの。細田さんともその話をしていて。

上白石:ありがとうございます。ヨーロッパ企画の上田さん演出の。

中村:あぁはいはい、上田誠さん。

権八:音楽でいうと、好きな音楽はJポップですか?

上白石:Jポップなんですかね、何だろう。でもこの番組に昔いらしたカネコアヤノさんが大好きで。

権八:たぶん、そこ座ってましたよ。この部屋でやったよね。

上白石:いいなぁ。

澤本:弾き語ってたもんね。

権八:澤本さんがラジオでたまたま聞いて「この人に会いたい。素晴らしい、天才だ」ってね。どこか懐かしさがあるというか、フォークっぽいし。

上白石:そうですよね。カネコさんやandymoriが大好きで。

権八:andymori?

上白石:ご存じですか?4,5年前ぐらいに解散したバンドで、今は小山田壮平さんがソロで活動してらっしゃるんですけど、好きなんですよ。たぶんカネコさん好きな方は同じラインで好きだと思うんですけど。

権八:カネコアヤノちゃんの場合は歌詞が好きなんですよ。言葉、内容に共感するんですね。

上白石:します、剥き出しの美って感じがしません?

権八:剥き出しの美!そうだよね。

上白石:何も飾ってないじゃないですか。言葉が抽象的だから、何でも当てはめられて、勝手に自分の心情や状況を当てはめて、勝手に共感するのが好きです。

澤本:あの人、歌詞凄いもんね。ただのコンビニの歌とかね。

上白石:ありますね、コンビニの歌。

澤本:それこそマジックペンの話とか。

権八:『マジックペンと君の名前』は最高に好きですね。カネコさんはここで「目の前のおじさんたちに興味はない、興味はない、興味はないー」って散々歌っていきました(笑)。

中村:おじさんの前でね(笑)。

澤本:僕らを見ながら、興味はなーいって(笑)。

権八:僕たちのことじゃないんだけどね(笑)。

細田監督からオーディション後に合格を示すサインがあった!?

権八:萌歌ちゃんと話してると、とても19歳とは思えない。しっかりしてるし。

上白石:そうですか、うれしいです。

権八:言葉もピュアというか。

澤本:目をつぶって話してると、年齢が上の方としゃべってる感があるよね。でも顔見ると10代だと。

権八:10代か、お酒飲めないじゃないですか?

上白石:そうなんです。

澤本:だから僕と細田さんだけ酔っぱらって、ずっとウーロン茶。かわいそうに。

権八:かわいそうな気もするけど、本人からすると普段飲んでないからいいのか。

上白石:そうですね。でもお酒飲めるようになるとだいぶ広がりますよね。

澤本:と思いますけどね。無理強いする気もないが、僕と細田さんがすぐに酔っぱらっちゃうので、酔っぱらった大人2人を相手にして申し訳ない感はあった。

上白石:楽しかったです。まわりの方が酔ってくると、自分は飲んでないですけど酔った感じになるんですよ。勝手に盛り上がるみたいな。

権八:ちょっと引いた目で見ると不思議な光景ですよね。おじさん2人が日本酒でどんどん酔っぱらって、10代の美少女と3人で。不思議な空間ですよね。

中村:細田監督と言えば『未来のミライ』で日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞されて。上白石さんは声優、初めてだったんですね。

上白石:初めてでした。

中村:これはいかがでしたか?そもそも、どんな風にお話が来たんですか?

上白石:これもオーディションを受けまして。それこそ「続・時をかける少女」の本番1週間前ぐらいに受けに行きまして、雪が降ってる日に。

権八:そういうの覚えてるんだよね。雪が降ってたんだ、ドラマチックじゃない。

上白石:覚えてます。ちょうど『未来のミライ』も雪が降ってるシーンからで。ミライちゃんという中学生の女の子の役があるんですけど、私はそのつもりで受けに行ったんですよ。4歳の男の子の役ではないだろうなと受けに行ったら、結果的に4歳の男の子の役をいただいたのでビックリしましたね。声優のお仕事だけでもチャレンジングなのにどうしようと思いました、4歳かって。

澤本:細田さんはものすごく選ぶのに時間がかかるんだよね。

一同:へー。

澤本:それこそいっぱいの方にオーディションする。自分の中にたぶんいつも正解の声があるんだよね。この人いいんじゃないかなという名前をいっぱい聞いたんだけど、違うんだと言って。その後、「澤本さん見つかりました」って言ってたから、たぶん聞いたときに「いた!」って思ったんだよ。

上白石:うれしいです。覚えてるのがオーディション終わって、「ありがとうございました」と出ようとしたときに監督からペットボトルの緑茶をもらったんですよ。

権八:え、それは飲みかけじゃなくて?

上白石:違います(笑)。後々聞いたら、それがサインだったらしくて。

権八:そうなんだ!

中村:確かにね、帰ってよしだったらね。わからないですけど。

上白石:そのときは全然わからなかったんですけど、後々そういうことだったみたいで。

澤本:オーディションのときって、くんちゃん役(4歳の男の子)の声も試したんですか?

上白石:やりました。両方やって。

権八:大御所の監督ってそういうところあるんですね。澤本さんもソフトバンクのCMのオーディションでいいなと思ったら、何かあげたりするんですか?

澤本:僕はオーディションしたの犬ぐらいだから(笑)。

権八:犬に何か。

澤本:チーズとかね。それじゃただのご褒美でしょ(笑)。

権八:凄いなぁ、ドラマチックですね。でも萌歌ちゃんはオーディションでも緊張しなさそうですね。度胸が据わっていて。

上白石:緊張はしにくいタイプかもしれないです。しててもあまり気付いてもらえないタイプだと思います。

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