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2つの国をおむすびで結ぶ「United Rice Ball」開催レポート 今年はタイ×日本で実施

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1.おむすびの調理は自前で

参加申し込みは、クラウドファンディングMakuake経由で。申し込むとこんなキットが届く。米袋の中には、タイのジャスミンライス(体で一番人気の香り米カオホンマリ)と福島県の品種「里山のつぶ」が入っている。いずれも、お米ライターの柏木智帆さんがチョイスしたものだ。

参加者の自宅に届くおむすびキット。右の袋にはハーブ(レモングラスとコブミカンの葉)が入っている。

レシピは同梱されたカードに書かれているほか、動画でもアップロードされ、参加者にシェアされた。

フードユニットつむぎやの金子健一さんによるレシピ動画。

昨年はスペイン米を先に炒めたが、今年はジャスミンライス単体をハーブと茹でて(ジャスミンライスは茹でて炊く)、炊き上げた日本米と混ぜるのがポイントだ。
下の写真がレシピ通りににぎったおむすび。ジャスミンライスとハーブの香りがはじめに鼻腔をくすぐり、口に入れると日本米のもっちりした食感がやってくる。見た目もご覧の通り、艶やかでいかにも美味しそうだ。

ちなみに、キットは今年になって開発したのではなく、昨年のイベントでお土産用の自宅キットとして制作したものを、タイ米版にして発送した。

2.タイ大使館からzoom中継

今年はタイ大使館の協力を得て、zoomで会場である大使館と各自宅をつなぎ、約1時間半にわたって開催された。参加人数は総勢200人。これだけの人数が同時に集えるのもオンラインならではだ(昨年は四谷のギャラリーで50名定員を3回に分けて実施)。

昨年は料理のプロがにぎったおむすびで来場者をもてなしたが、今年はイベントの開始時刻に合わせて参加者がおむすびを各自調理し、画面の前に集合した。

作られたおむすびの形や大きさ、お皿のチョイス、付け合わせのありなしなど、それぞれの違いや創意工夫を画面越しに見ながら楽しめるのが、オンラインゆえの面白さだ。

タイ大使館での中継の様子。実施した9月26日は、タイと日本の133回目の国交樹立記念日。

総勢200人で「いただきます!」。子どもと一緒に家族で参加した人も多数。

自宅からの見え方はこんな感じ。画面に映っているのは、挨拶をするシントン・ラーピセートパン大使。過去日本の大冷害の際にタイ米が輸入され不評だったという残念な出来事に触れつつ、「実はずっとそれ以前にタイ米は沖縄に輸入され泡盛の材料に使われていた。米はタイと日本をつないできた」とその歴史を語った。

大使館に用意された、美しく盛り付けられたおむすび。グリーンカレーが具に入っているなど個性的。zoomのチャット欄では「バナナの葉もカービングも工芸品のよう」などコメントが飛び交っていた。

SNSで「#unitedriceball」と検索すると、参加者のそれぞれの食卓が見られる。

なお、今回の参加者には、事前にイベント用のBGMとして、チームメンバーのDJ moodmanが用意したタイ音楽mixの音源が配布されていた。それぞれがこのBGMをバックに流し、タイの雰囲気を味わいながら参加できる趣向だ。

次ページ 「3.お米ライターの柏木智帆さんによるお米レクチャー」へ続く