コラム

世界の小売から。 オランダ在住クリエイティブディレクターと仲間たちが見つけた、小売の現場の消費トレンド

アメリカで見つけたコロナ禍で進化する小売のDXトレンド5選+α

share

デリバリー事業者と提携し独自サービスを展開するWegmans

ちなみにアメリカ東海岸を中心に展開する食料品チェーン店、Wegmans(ウェグマンズ)をご存知でしょうか。2019年に、ホールフーズマーケットを追いかける形で、デリバリーサービス大手のDoorDashと提携し、「Meals2GO」というサービスを2019年に開始しました。

これまではあまり目立っていなかったサービスでしたが、こちらもコロナ禍で利用者数が伸びました。「Meals2GO」の特徴は、買ってすぐ食べられる惣菜のようなものが多いことです(注4)。飲食店のデリバリーは高いと感じる方が、お手頃なスーパーのお惣菜を届けてもらうことができるのです。

また、デリバリーで複数の料理を頼みたい時、通常のデリバリーアプリではお店ごとに配達をお願いしますが、「Meals2GO」は一回のデリバリーでいろいろな料理を楽しむことができます。日本でも、スーパーのお惣菜などがデリバリーで届くようなサービスの需要にもこれから注目です。

注4:「Meals2GO」ウェブサイトより

「Meals2GO」ウェブサイト(撮影:金達也)

車社会ならではのサービス「カーブサイド・ピックアップ」

デリバリーは日本でも人気ですが、カーブサイド・ピックアップはあまり聞いたことがないと思われます。これは、オンラインで商品を注文をし、店舗で商品をピックアップするサービス。デリバリーサービスがある一方、配達料を節約したい方を中心にこのサービスの需要が増しています。

ポイントは、商品受け取りのために店舗に入る必要がないこと。車に乗ったまま、店舗の前で注文したものを受け取ることができます。買い物中の感染リスクを避けつつ、店舗と利用客が双方歩み寄るかたちのカーブサイド・ピックアップは、コロナ禍で一番サステナブルな買い物の仕方と言えるかもしれません。

カーブサイドピックアップエリア

次ページ 「アメリカの小売から「バウンドレスな小売の未来」を考える」へ続く

Follow Us