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コラム

世界で活躍する日本人マーケターの仕事

世界で活躍する日本人マーケターの仕事(欧州日清食品 田上伴光さん)前篇

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西欧、南欧、北欧、中欧、東欧の20カ国以上のマーケットを見る欧州日清

当初、日本でのマーケティング実務の経験は3カ月の予定でしたが、ものづくりをもっと経験したほうがよいと2年に伸びました。さらに、ブランドマネージャー(BM)も経験した方が海外に行ってから仕事の幅が広がると、高価格帯ブランドである「日清ラ王」「麺NIPPON」「行列のできる店のラーメン」などのBMを2年間担当しました。

当初3カ月だった予定が、最終的には4年間、日本でマーケティングを経験したことになります。そして、この経験は本当にプラスになりました。博報堂でもマーケティングの経験を積んでいたとはいえ、事業会社のマーケティングは全く違う。駐在員として海外へ赴任する以上、海外と日本をうまくつなぐ役割が求められているわけですから、日本で社内ネットワークを築いてから海外に出ることができて良かったと感じています。

ドイツにある欧州日清食品に赴任したのは、2019年のこと。欧州日清食品は、日清食品グループで欧州エリアを担当する現地法人にあたります。コーポレートのオフィスはフランクフルトにあり、工場と研究開発拠点はハンガリーにあります。ここで、ロシア以外の欧州全域を統括。西欧、南欧、北欧、中欧、東欧で、国数で言えば20カ国以上のマーケットを見ていることになります。

 

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