チャットAIベースの流入増で、人のAIによる検索行動は減少するのか?
次に、ChatGPTやPerplexity、GeminiなどのAIチャットボットによって人々が疑問に対する回答を得てしまい、チャット内で情報収集活動が完結した結果、チャットAIベースの流入が増え、検索行動が発生しなくなるのでは?という事象についてです。ニュース記事などで、「チャットGPT経由の流入が〇倍」みたいな刺激的な見出しを見たこともあるのではないでしょうか?
まず、こちらについて、自社運営サイトの傾向や、ツールデータでわかる様々なサイトを調べた結果、C向けのサイトとB向けのサイトで影響度合いが異なっている印象です。AIチャットボット経由の流入はB向けの情報を扱っているサイトの方が多い傾向にありそうです。
具体的には、C向けのサイトでは自然検索全体の0.3%~~1%くらいのサイトが多いのに対して、B向けの情報を扱っているサイトでは1%~~5%程度の流入がありました。
この割合は徐々に増えていくと考えています。マーケティング担当としては、ユーザーがAIチャットボット経由の情報収集をしたときに参照情報として自社サイトを上げてもらったり、自社のサービスをおススメしてもらえるようにしていくことが重要です。
それでは、AIチャットボットに参照してもらうにはどうすればいいのでしょう?
■AIチャットボットの検索データソースは、既存のSEO対策先と同じ
現在の主要なAIチャットボットは、いくつかのサイトの流入元を見ている限り、
・ChatGPT
・Perplexity
・Gemini
の3つでほとんどです。
それぞれのチャットボットにはWEB検索機能がついていますが、実は現状では、それぞれデータソースが決まっており、
・ChatGPT:Bingの検索を利用している
・Perplexity:GoogleとBingの検索APIを活用しつつ独自の検索を構築
・Gemini:当然Googleの検索エンジンを活用
つまりは現在、影響力があるチャットボットの参照元というか、データソースは、既存のSEO対策で対策している検索エンジンと同じなのです。ということは、「AIチャットボットが検索したときに、各検索エンジンで上に出てくるようにする」という、いわゆる通常のSEO対策は引き続き重要であり続けると考えられます。