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DMPが“最適化”するもの
DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)が注目された2013年頃から、DMPはDSP(デマンドサイドプラットフォーム)と“対”で概念化されてきたきらいがある。しかしDSPと「対」なのはSSPであって、DMPではない。
DMPの導入及び運用にはそれなりのコストと労力と知見が必要である。たいへんな苦労をして導入して最適化できるのが、DSPによるディスプレイ広告の買い付けだけでは意味がない。
マスマーケティングを展開する企業であればネット広告は、そもそも広告費の5%も使っていればいい方で、DSPによるディスプレイ広告となると、そのまた一部である。全体のほんの数%を最適化するためだけにDMPを入れるわけではないのだ(もちろん最適化するのは広告だけではない。)
しかしながら、いま日本でDMPと名乗っているツールのほとんどがDSPの機能拡張版と言っていい。日本製にはDMPとしての充実した管理画面を持ったツールはまだない。先行する海外製のDMPは素晴らしい管理画面があるが日本のデータがまだ入っていない。
日本製DMPが充実した管理画面を開発するのが早いか、海外勢が日本のデータをしっかり取り込むのが早いか、そういう勝負だろう。
DMPはデータ分析基盤ではあるが、マーケティングの成果を生むためには、この分析基盤を運用して可視化できるマーケティングデータに基づいて「施策」を講じなければ、成果にはならない。「施策」は基本的に2つあって、一つは現状で打てるマーケティング活動の範囲での「打ち手」を明確化することだ。その「打ち手」もペイドメディアであれば、マス広告を含むすべての施策が対象でなければならない。
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