スタートアップ企業のマーケティング戦略 〜旅行アプリ「NEWT」を展開、令和トラベル

成長を遂げるスタートアップ企業では、どのようなマーケティング戦略が実行されているのでしょうか。新興企業の戦略から新しいマーケティングの方法論を導き出します。

※本記事は月刊『宣伝会議』6月号に掲載しています。

令和トラベル

創業年 2021年
従業員数 126名(2026年4月時点)
事業概要 旅行アプリ「NEWT(ニュート)」、Webメディアの運営、渡航サポート、旅行相談・予約サービス、団体旅行の企画・手配など

「海外旅行に行きたいけれど、なかなか一歩が踏み出せない」――。言葉の壁、旅先の選定、複雑な手続きといった、誰もが感じる「二の足を踏む理由」をテクノロジーの力で取り除き、旅行体験の価値をより多くの人に届けようとしているのが、スタートアップの令和トラベルだ。

同社が展開するのは、旅行アプリ「NEWT」。海外旅行を中心に、パッケージツアーや宿・ホテルを提案する。ホテルやフライトを簡単に予約でき、2026年4月時点で、世界115都市・14万件のツアーをアプリ上で提供している。

さらには、旅行に関する相談に乗り、適切なプランを提案するコンシェルジュサービスや、法人などの団体旅行を企画・手配するフルオーダーメイドサービスも提供する。

創業の背景には、代表の篠塚孝哉氏が抱いてきた「旅行は人生を豊かにする力がある」という信念がある。一方で、外務省の調査によれば、日本人のパスポート保有率は18%にとどまっている。「NEWTを通じて、旅に付随する煩雑なプロセスをそぎ落とし、あらゆる人が旅を楽しめることを目指しています」と同社執行役員CPO兼マーケティング部長の麻柄翔太郎氏は話す。

「NEWT」は、日本発の海外旅行のサポートをサービスのメインとしてきたが、2026年4月より、海外カスタマーの訪日旅行や海外旅行にも対応するアプリにアップデート。コンシェルジュサービスにおいても多言語化対応を開始している。

同社では2022年の「NEWT」のローンチ時から、29歳以下の若年層の海外旅行を応援するサービスとして認知を広げるコミュニケーションに注力してきた。

麻柄氏は、その戦略の意図についてこう語る。「年配層、富裕層の利用者が多い高単価な旅行も提供していますが、最初からラグジュアリーに特化しすぎたコミュニケーションをしてしまうと、若者が入りにくくなってしまいます。一方で、若者が使っているサービスが年配層に広がることはよくありますから、まずは若年層に照準を合わせました」。

こうした考えのもと、アプリの設計段階から、若年層に受け入れてもらいやすいデザインを徹底してつくり込んだ。漢字の羅列を避けること、絵文字の使用頻度などライティングルールを細かく設定。ガイドラインを策定し、プロダクト画面はもちろん、広告バナーや、ホームページ上に出すプレスリリースに至るまで同様の考え方で作成している。

また、商品ラインアップの幅広さも力を入れてきたポイントだ。若者に人気のソウルなど近距離の格安ツアーから、ヨーロッパ周遊などのラグジュアリー旅行まで揃えることで、ユーザー層が自然に広がる土台を整えてきた。

現在では30代以上の利用者が全体の50%を超え、50~60代のユーザーも相当数を占めるまでになっている。

旅行のハードルを下げ、新しい価値観や体験との出会いを支援する、令和トラベルの旅行アプリ「NEWT(ニュート)」。そのアンバサダーにプロサッカー選手・三笘薫氏が2026年に就任した。

 
…この続きは月刊『宣伝会議』6月号で読むことができます。

Amazonでの購入はこちら
楽天ブックスでの購入はこちら

advertimes_endmark

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事