永友鎬載(電通 コピーライター/2000年秋・基礎コース、2001年春・上級コース修了)
ふと思ったんですけど、このコラムは
「ある若手広告人の日常」という名前ですが、
34歳ってもう若手じゃないですよね。
広告業界もおそらく高齢化しているから、
お笑い芸人のように30代半ばでも
若手カテゴリーになるんでしょうか。
バラエティー番組のひな段でいう中段あたりには
なんとか座っていたいところです。
司会からトークをふられて、
すぐさまうまく切り返せるかどうか。
それによって自分の仕事の今後が決まって来る。
広告クリエイティブの仕事もこれと似ている気がします。
今回書かせていただく僕の失敗は、
そのあたりに関わってくることです。
僕が電通に入って最初にとまどったことは、
スピード感だったように思います。
入社から5年間、山田尚武さんというCDの部に
僕は所属していたのですが、情けない話、
いっしょに仕事をさせていただいて山田さんに
ほめられたことはほとんどありません。
山田さんはCDとしての能力も当然素晴らしい
のですが、コピーがおそろしくうまく、
ボディコピーは天才的で、
僕自身がコピーライターを名乗るのが
恥ずかしくなるくらいの存在です。
打ち合わせにコピーを持って行っても、
山田さんがその場で言うコピーのほうが







