コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

僕の失敗(1)

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永友鎬載(電通 コピーライター/2000年秋・基礎コース、2001年春・上級コース修了)

はじめまして。

5月のコラムを担当させていただく、
電通のコピーライターの永友鎬載です。

自己紹介を兼ねて、なぜコピーライターになったのかを
書こうと思ったのですが、以前TCCのリレーコラムで触れていたので、
よろしければこちらをご覧いただければ幸いです。

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エドウイン・新卒採用ポスター(1)

経歴としては今が3社目です。広告制作会社で一年間働いた後、パラドックス・クリエイティブに中途入社しました。

今回のコラムは、そのパラドックスでの失敗についてです。

「“失敗”と書いて“成長”と読む」。
元プロ野球の野村克也さんの言葉ですが、
僕は情けないくらい失敗が多いです。
少しでもお役に立てればと考え、
コラムで書かせていただこうと思います。

パラドックスでは主に求人広告をつくっていたのですが、
エドウインを4年間担当させていただきました。
503でおなじみ、ジーンズメーカーです。

毎年、新卒向けに雑誌広告や説明会用のポスターや映像、
リクナビなどのWebをつくっていました。

担当1、2年目は上司とともに制作していて、
3年目は基本的に自分ひとりに任せてもらったのですが、
単純にカッコイイものがつくりたいと考え、
「エドウインのものづくり」に焦点を当て、
求人広告を制作しました。

ジーンズづくりの過程やこだわりを、社員や工場をモチーフに、
モノクロ写真を用いてストイックなコピーで表現した感じです。

すると、学生のエントリー数や応募者数は増えました。
でも、内定辞退者の割合が極端に増えてしまったのです。

そこで内定辞退者のアンケートに目を通したり、
内定者に取材させてもらったりしながら、
僕は致命的な失敗に気付きました。

取材を通じて知ったのは、最も多かった入社動機は
「普通の会社にはない、やんちゃな社風」でした。
ジーンズが好きで入社する人もいたのですが、
どちらかというとそれは少数だったのです。

自分を社会や企業の型にはめてしまいがちな就活。
いろいろと悩む学生に「もっと自由に働ける会社がある」と
伝えれば、喜ぶ人がきっとたくさんいると考えました。

反省を活かし、翌年つくったのが以下のような広告です。
雑誌やWebでも同様なものを展開しました。

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エドウイン・新卒採用ポスター(2)

前年と比べ、応募者数がさらに増えて、
懸念していた内定辞退者はぐっと減りました。
クライアントはすごく喜んでくれて、
TCC最高新人賞というオマケもついてきました。

自分が言いたいことではなくて、
ターゲットが言ってほしいことを言う。

失敗から学んだことです。
自分の中で転機になった仕事なので、ご紹介させていただきました。
あと3回のコラム、どうぞお付き合いください。

第16回「僕の失敗(2)」はこちら
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永友鎬載(ながともこうさい)
1978年高知県生まれ。電通 第2クリエーティブプランニング局コピーライター。TCC最高新人賞、朝日広告賞、広告電通賞、消費者のためになったコンクール・経済産業大臣賞、日本雑誌広告賞など受賞。


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