マーケティング・ジャーニー ~ビジネスの成長のためにマーケターにイノベーションを~
鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)
1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。
このコラムについて
消費者がブランドについて知り、関心を持ち、購買へといたるプロセスを旅に例えた「カスタマージャーニー」という言葉があります。消費者がブランドと接点を持ち、気持ちを変化させていくのと同様、マーケターも購買へと導かせるために、ビジネスのさまざまなシーンで自らの意識と役割を変化させなければいけません。特に、デジタルテクノロジーの進化は市場環境を変化させ、マーケターの役割を大きく変化させています。今後、生きていくマーケターは、デザイナー、データサイエンティスト、エンジニア、グロースハッカー…といったさまざまな名前で呼ばれようと、自身のビジネスの成長のためにその全てを取り込む覚悟が必要です。ビジネスにイノベーションが求められるように、マーケターにこそイノベーションが求められているのかもしれません。このコラム「マーケティング・ジャーニー」では、マーケターとしていま求められることについて幅広く考えていきます。
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新型コロナウイルスの危機 ブランドが今、取るべきアクションとは何か?
2020年は多くの人々にとって予想外な状況になりつつあります。日本にとっては54年ぶりに東京にオリンピックを迎える盛大な盛り上がりが期待できる年になるはずでした。
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「資源」の定義が新しい市場を生み出す 「戦略」論から考えるマーケティングのヒ...
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ブランドに必要なのは「愛」か、それとも「友情」か?
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プライバシー保護の先にある、真に顧客が求めるものとは何か? — 2020年のマー...
2020年最初の大きなイベントと言えば、米・ラスベガスで開催されるCESではないでしょうか。今回のCESの目玉はアップルの幹部の登壇。正式参加は1992年以来ということで話題になっているようです。
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正月のそごう・西武の広告に対する賛否から、広告の効果について考える
2020年が明けてすぐ、正月の西武・そごうの新聞広告について議論が巻き起こっていることをTwitterで知りました。
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広告とマーケティングにおけるサイエンスとアート
広告がどのように機能するかという考え方は、この70年にわたり、ほぼ変わっていません。それは以前にこのコラムで指摘したように、AIDAのようなセールスに基づいた合理的説得プロセスのモデルが主流であり続け...
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セールスとクリエイティブを統合した「ブランド」の役割 広告の歴史を学ぶ その④
前回のコラムの記事について様々なご意見をいただきましたが、「心理学」という言葉に多くの方が反応していることが印象に残りました。