コラム
北川一成の「人間力」と「造形力」
北川一成(GRAPH取締役社長)
1965年兵庫県加西市生まれ。 87年筑波大学卒業。89年GRAPH(旧:北川紙器印刷株式会社)入社。
“捨てられない印刷物”を目指す技術の追求と、経営者とデザイナー双方の視点に立った“経営資源としてのデザインの在り方”の提案により、地域の中小企業から海外の著名高級ブランドまで多くのクライアントから支持を得る。著作に『変わる価値』(発行:ワークスコーポレーション)がある。
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プレゼンテーションは「取り返しが付かない一回切りのこと」という覚悟で臨んでいる。
デザインのプレゼンテーションにおいて、クライアントは提示されたデザインだけを見ているわけではなく、説明する人の姿や話し方なども見ながら、信頼できるデザインかどうかを判断しているはずです。
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いかにクライアントが抱える問題の本質を聞き出せるか
デザインの仕事を「無から有を生み出す」と誤解している人がいます。経験を重ねると誰もが気づくことだとは思いますが、デザインの答えは、クライアントの中にあるものです。
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アイデアは尽きるまで出す。数では負けないという心意気が必要
老舗の酒蔵「富久錦」のCIの仕事をしたとき、私は26歳でした。親類が経営していた北川紙器印刷をGRAPHという社名に改め、デザイン部門を立ち上げたばかりの頃です。