日本でもセルフアンケートがいよいよ本格化。今後のリサーチ動向について
講演者
- 中野 崇(マクロミルマーケティングビジネスカンパニー 戦略本部・事業戦略部長 兼 Questant事業部長)
従来、マーケティングリサーチを実施する際は、調査会社に依頼し、1~2週間かけて行うのが一般的だった。しかし、最近ではWEB上のセルフアンケートツールを活用し、ユーザー自身で調査を行い、1~2日間という短い時間で完了させるケースが増えてきている。
マクロミルは2013年10月にセルフアンケートASP「Questant(クエスタント)」をリリース。無料プランと有料プランがあり、ユーザー数はあわせて10万人を超えている。
中野氏によれば、セルフアンケートの利用シーンは通常のマーケティングリサーチ以外に様々なものがあるという。例えば企画の精度を高めるためのABテスト、何かに投票してもらうようなコミュニケーションツールとして活用、セミナー研修後に理解度を測るなど、社内の意見収集にも活用できる。クエスタントの導入によって仮説構築や仮設検証の時間短縮、高速PDCAの実現に至った例もあるという。
「これからのリサーチは、まず自分たちでセルフアンケートツールを使って行ってから、より詳細に調べたいことを調査会社に依頼するという流れになるだろう」と中野氏は予測する。さらに、セルフアンケートと調査会社に依頼するリサーチとの使い分けが進み、調査会社はより高度なブレーンワークに特化していくのではないかとの見方を示した。
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