電通は2日、ファッションや美容への関心が高い20代男性が新しい消費のけん引役になり得るとの調査結果を発表し、これらの層を「カフェオレ様」と命名した。同社内の研究機関「電通総研」が15歳~34歳の男性を対象に今年3月実施した意識調査をもとに分析した。
カフェオレ様とは、女性的な趣味や外見へのこだわりを持つ半面、女性への接し方や自己向上意欲においては「オレ様」的な男らしさを持ち、女性的な行動と男性的な性格がカフェオレのようにブレンドされた男性像を指すという。電通によると、若年男性は「草食系男子」「巣ごもり消費」などと消費意欲の低迷が言われがちだが、ファッションや美容関連の消費が伸長傾向にあることに着目したとしている。
「ファッションに関心が高い」「美容に関心が高い」の設問に、ともに「当てはまる」と回答した男性をカフェオレ様(9.3%)、どちらかに「まあ当てはまる」と回答した男性をカフェオレ様予備軍(31.2%)としたところ、カフェオレ様マインドを持った層は4割に及んだ(20代男性ベース、N=2500)。
またカフェオレ様は2人に1人が「男同士で恋愛トーク」をしており、ヘアワックスや化粧水の利用率は約7割、37.4%が「下着にもこだわりがある」と答える一方で、「男は男らしく、女は女らしくあるべき」と回答した割合は66.2%と、一般層の38.7%を大きく上回った。1カ月で自由に使える金額は平均5万938円で、ファッションや美容だけでなく交際費も意欲的に費やす傾向がみられた(数値は20代男性ベース、N=527<カフェオレ様N=132 カフェオレ様予備軍N=263 一般層N=132>)。
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