新商品キャンペーンで「登場感」伝える
ライオンは、液体タイプのコンパクト洗剤「香りつづくトップplus」を12年1月に発売するに当たり、発売2日前から当日までの3日間、読売新聞の朝・夕刊に告知広告を続けて出稿した。統一したクリエイティブでカラー全15段のほか記事下や突き出しにも散りばめ、新商品の登場感を強くアピールした。
商品パッケージを前面に出しながら、クイズ形式の広告を展開した。初日、2日目と、「笑いつづくトップplus」「愛情つづくトップplus」など商品名が微妙に異なるパッケージを並べ、「Q:どれが本物でしょうか?」をキャッチフレーズに広告を作成。発売当日は「本日発売」と大きく記した上で「これが、新しい“香りつづくトップ”の答えです。」と解答編を掲載した。このほかテレビCMやモニターの感想を記したWebサイトの開設、プレスリリースなどを相次いで展開した。
キャンペーンの起点に新聞広告を使うことはよく見られるが、3日連続で大きく展開するケースは珍しい。日付を指定して一斉に情報を届けられることや、強調したい商品パッケージを十分に訴求できること、消費者だけでなく流通への訴求にもつながることなどから採用に至った。新商品発表会でも新聞広告が紹介されたという。
化粧品のエスティ ローダーは、ファンデーション「ダブルウェア」の買い替え時期に合わせ、新聞広告をメインとしたプロモーションを展開した。昨年はテレビや新聞、雑誌、オンラインと複合展開を行い大きな成果につながったが、今年は新聞とオンライン広告のみで実施し、昨年を上回る販売数を達成したという。
同社では新聞広告をレスポンスが明確にわかるメディアとして、プロモーションの主力メディアと位置づけている。タイミングと他メディアとの連動、クリエイティブの工夫などで、新聞広告が店頭を動かす起点となることができそうだ。
「新聞広告の価値 再発見」バックナンバー
- 【新聞エッセイ】リロードしえぬ重み――津原泰水(2013/11/20)
- 【レポート】拡大する新聞の課金制電子版 各社“未来の新聞”模索(2013/11/20)
- 【新聞広告賞・新聞社企画部門受賞作品】震災復興や地域医療など社会課題をテーマにした企画に評価(2013/11/19)
- 【新聞広告賞・広告主部門受賞作品】大賞にサントリー「金麦」の地域展開(2013/11/19)
- 【レポート】新聞メディアの効果指標の共通化進む――J‐MONITOR(2013/11/18)
- 【新聞広告の使い方】(2)ブランドを築く、新聞ならではの仕掛け(2013/11/15)
- 【新聞広告の使い方】(1)より深く、わかりやすく伝える(2013/11/15)
新着CM
-
クリエイティブ
花王「家族と愛とメリット」広告が話題に、電通・栗田氏に聞く企画の背景
-
クリエイティブ
企画のための、色んな見方を獲得する――2023ACC賞審査委員長が語る
-
AD
宣伝会議
【広報部対象】旭化成のグローバル社内イベント成功事例を紹介
-
AD
マーケティング
何をどう言うかよりも、どんな感情を動かしたいか―セブン銀行グループ
-
クリエイティブ
ブランドアンバサダーの坂口憲二さんが上司役で出演 「エージーデオ24メン」新CM
-
クリエイティブ
シオノギヘルスケア「こども頭痛プロジェクト」始動 Web CMに川口春奈さんが起...
-
クリエイティブ
K-POP文脈取り入れたポカリ新広告 “学生の生命力が発露する瞬間”を表現
-
AD
特集
OOHと生活者の交差点を考える
-
クリエイティブ
いいコピーが書けるようになるための、OCC年鑑の使い方。