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コラム

編集・ライター養成講座修了生が語る いまどきの若手編集者・ライターの生き方

ライター業はしんどい。だけど「Keep on 悪ノリ」で楽しむ

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中桐基善(フリーライター/編集・ライター養成講座 総合・上級コース 東京教室 修了生)

転機となったのは3・11です。僕は当日に東京を離れ、震災後1カ月近く実家の岡山に疎開していました。その時はサラリーマンで、やはり帰省中すべての給料は出ませんでした。帰っている間は、ひとつの収入源で生活のすべてをまかなう脆弱さについて、ずっと考えていました。そこでこれからの働き方には、複数の収入先を持つことが大事なんじゃないかと思ったんです。

会社生活の中で夢を抱けない自分にゾッとしていたのもあったのですが。そこで大学時代に興味のあった出版界の門を叩こうと思ったんです。4月上旬に退職し、5月には編集ライター養成講座に通い始めていました。

総合コースは、毎回講師の方が変わるシステムなので、人脈づくりを積極的にしようと決めていました。出版業界に何の縁もなかったので、学ぶだけではダメだと思ったんです。

卒業後も講座のOBの編集者の方に企画の持ち込みをしたりしました。そんな折「編集アシスタントに興味ある?」と声をかけていただいて、昨年から『日経エンタテインメント!』で書かせてもらっています。

総合コース後に受講した上級コースはぐっと専門的でした。自分の企画がいかにダメかというのを冷静に指摘してもらえて、考える機会を得る場所になりました。

プロのライターを目指すなら、まずは石に齧りついてでもなるまでやめないこと。昔から面白いことが好きだったので、面白い話や世界を知ることが出来るこの仕事は刺激的で楽しいです。

でもライターという仕事はメンタル的にきついことも多い職業なので楽しむことが大事。スティーブ・ジョブズの「Stay hungry, Stay foolish」という言葉のように、馬鹿になって大人の悪ノリでやっていくことを心がけています。

好きな言葉は見城徹さんの「新しく出て行くものが無謀をやらないで、一体何が変わるだろうか」。僕は勝手に、「無謀」=「悪ノリ」と捉えています(笑)。

フリーライターは、自分のやっていることを常にまわりに言い続けることと、プライドや見栄を捨てて「仕事をください」という能動的な姿勢が大切です。それに加え、いかに自分の感性や本能を信じ続けられるかも重要だと思います。

中桐さん
中桐基善(なかぎり・もとよし)
フリーライター。編集・ライター養成講座 総合・上級コース 東京教室 修了生。
1981年生まれ。早稲田大学在学中、バックパッカーとして40カ国を回る。リクルートHRマーケティングの企画営業などを経て、2012年から『日経エンタテインメント!』でフリーランスの編集・ライターとして活躍中。

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