コラム

デジタルマーケティング用語辞典

ジョブズがマーケティング嫌いだった訳を考える「マーケターはグロースハッカーにもなれ」

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マーケティングとエンジニアリングの融合?

グロースハッカーの業務は、それぞれのステップの分析、アクションのようなスピードの速い改善行動にあわせて、PMF(プロダクトマーケットフィット)のように、商品そのものが自動的に自発的に普及していく仕組みと閾値を目指すことがゴール設定になっていますが、このようなスキルはマーケティングというよりも、製品についての完成度を上げていくエンジニアの資質に近いものです。

マーケティングにエンジニアリングの能力を組み合わせるというと都合がよく聞こえますが、むしろこれはブランドにおける役割やサイロとして分割していた職務がテクノロジーや市場の要請によってふたたび統合されたと考えるべきなのでしょう。ジョブズはおそらくその意味でのグロースハッカーであったと言えます。

マーケターはグロースハッカー以上に進化すべき

ジョブズはかつて製品パッケージのダンボール箱の色が悪いという理由で出荷直前の商品を止めたことがあります。それは、当時のパソコンショップでは箱がそのまま山積みになって売られるために、段ボール箱の色そのものがマーチャンダイズとしてのブランドの品質や広告を代弁していたという状況をよく理解していたからだと言われています。

グロースハッカーという言葉はデジタルサービス企業でしか機能しないような言われ方をしていますが、そのプロセスが内包するファーストプロトタイピング、アジャイル開発、カスタマーエクスペリエンスを中心とした改善アクションなどの方法論が、おそらく「破壊的イノベーション」を起こすには十分なインパクトをもっていると思います。

その意味で、今後生きていくマーケターはグロースハッカーという名で呼ばれようが、データサイエンティストであろうがエンジニアであろうがデザイナーであろうが、自身のビジネスの成長のために、そのすべてを取り込まなければ生きていけないはずです。そのことを肝に銘じて今後のデジタルマーケティングに関して不安と期待と使命をもって取り組みたいと思います。


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