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コラム

企業トップが語る“次世代リーダー”の育て方

「成長は“自分にはできないことがある”への気付きから始まる」——マイクロウェーブ加藤社長に聞く

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データを入れる箱作りに加え、入れたデータを活かすサービスを目指す

——最近の社会動向や消費者動向で気になっているものはありますか?

業界のグローバル化が気になっています。冒頭でも述べましたが、「我々よりも低いコストで、我々と同程度かそれ以上のことができるライバルがいる」というのは、大きな脅威です。まずそこをしっかり理解したうえで、我々ならではの価値とは何かを考えなければなりません。
また、個人的には、業績が傾いてしまった大手企業がある中で、その後うまくV字回復できたところと、そのまま浮上のきっかけをつかめなかったところとでは、何が差になったのかについて注視しています。企業ごとに強みも弱みも違いますが、結果がついてくるかどうかには、組織の中身も大きく影響していると思っています。組織を率いる身として、そうした事例における「どんな組織なのか」「どこがポイントになったのか?」はとても気になります。

——貴社の、今後の展望についてお聞かせください。

自社のあるべきポジション、存在価値をしっかり打ち出していきたいと思っています。現在、ウェブインテグレーション業界は、「案件のより上流部分を担う」と「作業ベースの仕事を安価で大量に請ける」との二極化が進んでいると感じています。ただ同時に、そもそも「上流って何を指すのだろう?」と思っていたりもします。一般的には、要件定義や戦略策定のことを“上流”と呼ぶことが多いと思いますが、それは今や、どんな会社も行っていることです。私たちは、もっと分かりやすい形で価値を作っていきたいと考えています。
これまでの私たちの仕事は、結局「データを入れる箱(サイト)を作ること」だったと捉えています。それを今後は、「箱に入ったデータを活用すること」をビジネスにしたい。特定業界に対して、データを活用して結果を出していくというところで、もっと自社ならではの強みを作っていかなくてはいけないと感じています。同時に、あえて領域を絞って特化することで大手企業と補完関係を築き、存在感を高めていければと考えています。

加藤 孝光
マイクロウェーブ 代表取締役社長

2000年 青山学院国際政治経済学部卒業
2000年 株式会社USEN入社
2001年 同社光ファイバー法人営業部立ち上げに参加
2003年 同社札幌法人部立ち上げの責任者に就任
2005年 株式会社マイクロウェーブ代表取締役に就任、現在に至る。