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コラム

「ヴィレッジヴァンガードに学ぶお店づくり~こんなんだってあり~」

カルチャーへの階段~ヴィレヴァンの品揃えについてうんぬん

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プレゼンテーションのポリシー


「これはこうあるべき」みたいな啓蒙思想ではなく、「こんなのもあるらしいよ」くらいの客観性を保ちながら、商品を提案していく。

小説を売っています。

雑貨も本も音楽も。

思い切った品揃えとリアリティのあるプレゼンテーションは、いっけんリスクが高いように思えるが、モノを手に入れる手段が満たされた今の時代では、逆にリスクを低減できる、ひとつの方法なのかもしれないと考える。商売である以上、売上は立てないといけないのだが、それは前提条件であって、お店が売ろう売ろうという気持ちが強くなりすぎてそれが目的化してしまうと最終的にその気持ちがユーザーにばれ、しらけさせてしまうのではないか。私はそれを「脱商業主義風のススメ」と称して後輩たちに伝えてきた。

お店はお客様にさまざまな提案をしていくわけなのだが、絶対的に、主役はお客様にあり、その舞台をお店が奪ってはいけない。お客様が店内を自由に歩き、普段無意識に抑え込んでいる自分の感性・感覚だけを頼りに、予想もしない情報やモノに出会う。そんな場を演出するために、我々は、ニュートラルな客観性を完璧なまでに演出しなくてならない。そして今日もまた全国各地の店員たちは完全なる黒子に徹して売場を作り続けている。

次回は、ヴィレヴァンのPOPの話を少々。アツアツの焼きそば理論をお届けします。