「エンパワーメント」する組織が強み
石井リナ:スピンズといえば、ニッチなジャンルだったとしてもファンを巻き込んだコミュニティ化や熱量があるなという印象があります。組織体制などで意識していることなどはありますか?
髙橋さん:社内で5年前くらいから、「エンパワーメント」というキーワードが盛んに使われていたんですね。 本来、一人ひとりが自律し、発展や改革に必要な力をつけるという意味ですが、自分たちのエンパワーメントをゆくゆくはお客さんのエンパワーメントにつなげたいという気持ちがあります。
石井リナ:エンパワーメントという言葉を社内用語として、使われて意識されていたのはなかなか先進的ですね。
小柳さん:当社はアルバイトでもアメリカに仕入れに行ったり、モノ作りをする環境があるんですね。一人ひとりに裁量はあるし、自律せざるを得ない環境もあると思います。
石井リナ:自分たちの組織の強さが、企画力や実現力、若手のモチベーションなどにもつながっているのかもしれないですね。本日はお忙しい中お時間頂きありがとうございました!
ティーンに大人気なブランド「スピンズ」ですが、原宿に本社を構え、長年にかけて若年層心理や行動を見つめてきた会社です。そんな彼らが商品開発のときに行っているターゲット世代への「ヒアリング」は、他社でも行われていることだと思いますが、とことん彼らを信頼しきっているということが印象的でした。大人たちが、彼らのニーズを歪曲したり、色を付け加えて商品にすることはないのです。
また、今回の2人が、若者と大人との媒介者であるということも、大ヒット商品を生み出す上でのカギのような存在だと感じました。若年層マーケティングをすべき企業であれば、年齢は関係なくとも、若者の感覚をオープンマインドで取り込み、言語化できるマーケターが必要なのかもしれません。
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