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会議賞最終審査員が応募者だったら? — 素人目線で考える取り組み方

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「無意識の盗作」をしていないか

磯島:印象に残っている受賞作品はいろいろありますね。第50回のグランプリ受賞作品「そうか、こういう内容の迷惑メールだったのか。」(課題協賛企業:NTTドコモ/「メール翻訳コンシェル」)。

これまで英語にかかわる商品のコピーは、「英語が喋れない日本人」に対して自虐的なコピーばかり。でも、このコピーを見て、時代のテーマとともに書くものは変わると思った。また、第52回でコピーゴールドの「世界にはまだ、しょうゆをかけるとおいしくなるものが、いっぱいあると思う。」(課題協賛企業:キッコーマン/企業広告)。しょうゆというと、やっぱり「おふくろの味」というコピーが多い中、一つだけ視点が違ったんです。これまでの常識をいかに逸脱できるか。実際の仕事でも、こういう視点は大事だと思います。

岡本:少し昔のものだと、第36回のグランプリ「本当は、両手ですくって飲む水でした。」(課題協賛企業:ペリエ ジャポン/「ペリエ」)は覚えていますね。衝撃的に良いなと思った記憶があります。

三井:提出する前に、過去の受賞作品を調べておいたほうが良いと思います。最終審査では、「過去や他に似た表現がないか」をかなり丁寧にチェックしているんです。無意識のうちに盗作になってしまうことを避けるためにも、「自分のコピーと被るものはないか?」を確認してみてください。

オカキンコピーライター/クリエイティブディレクター岡本欣也 氏

主な仕事にWOWOW「いいもの、ゴロゴロ。」「目の前を、おもしろく。」住友生命1UP「生命保険で、じぶんを救え。」「リスクについて考えないのが、いちばんのリスクだと思う。」日本たばこ産業「たばこを好きな人がいます。たばこを嫌いな人がいます。」「あなたが気づけばマナーは変わる」などがある。

 

アサツー ディ・ケイコピーライター/クリエイティブディレクター三井明子 氏

静岡県出身。中学校教員、広告プロダクション、コーセー宣伝部、マッキャンエリクソンなどを経て現職。TCC賞、TCC新人賞、ACCゴールド・シルバー、クリエイターオブザイヤー・メダリスト、アドフェストグランプリなど受賞。著書に『マイペースのススメェ』。東北芸術工科大学 非常勤講師。

 

電通クリエーティブディレクター/コピーライター磯島拓矢 氏

主な仕事に、旭化成へーベルハウス「考えよう。答はある。」、旭化成企業広告「昨日まで世界になかったものを。」、日立製作所企業広告「つくろう。」、日本サッカー協会スローガン「夢があるから強くなる。」、九州新幹線全線開業告知「祝!九州」、大塚製薬ポカリスエット「自分は、きっと想像以上だ。」などがある。