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コラム

共感デザイニング

これって広告?

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広告?コンテンツ?

共感をデザインする。
ちょっと格好つけた表現ですので、もう少し平易に表現します。
「どうすれば企業は生活者の共感を得られるのか?」
なぜ共感を得る必要があるのかはあえて言うに及ばず、企業にとって大きなテーマだと思います。私が社会人になって10年少々経ちますが、その難易度は年々高くなっていると感じます。

ここ数年、スマホが広く普及しました。SNSの利用者が増えました。多くのインターネットメディアが生まれました。それに伴って、生活者が得られる情報量が爆発的に増えました。一方、その莫大な情報量に対抗して、一人ひとりの生活者は自分の興味がある情報としか接触しなくなり、必然的に「情報の幅」は狭くなってきています。

そりゃそうですよね。
多くのWEBサイトやアプリはまるで渋谷の街中のように広告だらけ。何が広告で何がコンテンツか、もはや一見して区別がつきません。
そして何かの情報を消費すると、レコメンドで次から次へと他の情報が紹介されて、それがまた興味のあるモノだったりするから無尽蔵に時間を浪費してしまいます。正月に次々と出されるご馳走を食べすぎた後みたいに、いつも消化不良な状態です。

ある動画サービスのお手伝いをする中で、クライアントの方が「動画をオウンドメディアに置いても見てくれないので外部のプラットフォームに出したいが、それで視聴数を稼げたとして視聴者は企業のことを覚えてくれるのだろうか?」と悩まれていました。ごもっともな意見です。生活者は自分にとって有益な情報を得ることしか考えていませんし、それをどの企業が発信しているかなんてほとんど興味がありません。

実際、利用者の方を呼んでインタビューしたところ、その企業の動画をYouTubeやFacebookで見たという人の多くは、誰がアップした動画なのかを全く意識していなかったし、当然覚えてもいませんでした。

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