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コラム

椎木里佳の「JCJKの生態と欲望」研究所

ニッポン放送よっぴーが聞く「椎木さん、ラジオと10代のギャップはどこにありますか?」

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静岡放送で毎週土曜日の20:00から30分間放送している、椎木さんがパーソナリティーを務める「#椎木里佳パイセンの放課後ラジオ」。

ラジオと連動して行っているアドタイでの連載ですが、第一回コラム「いまなぜ女子高生がラジオにハマる?大人のなかの“オワコン”にこそ勝機あり」を読んだニッポン放送アナウンサーのよっぴーこと吉田尚記さんが、「ラジオのことだけ考えていた人間として超話してみたい!」とツイート。
 

椎木さんの「ぜひラジオパーソナリティーの大先輩の吉田さんとお話をしてみたい!」という希望が叶い、このたび対談が実現しました!
 

10~20代・SNS世代の私からの視点と、根っからのラジオ好きである40代の吉田尚記さん。今回は、2人が考えるラジオの面白さや問題点と今後のラジオについて熱く語ります。

デジタルネイティブ世代にとって、ラジオは新しいメディア

吉田尚記さん(以下吉田):早速なんだけど、椎木さんの連載コラムで、

女子中学生や女子高生たちにとってラジオは“新しい”メディアです。彼らの両親の世代もラジオを聞かなくなっているので、今の10代はそもそも生まれてからラジオに接する機会がありません。そういう世代にとってラジオは、インターネットともテレビともまったく違う「初めて触れる新しいメディア」と言ってもいいのかもしれません。

ってあったでしょ。僕ね “ラジオって昔からある懐かしいもの”ってみんなが抱いている概念は、まず間違いだと思ってるし、そろそろ新しい手法が発明されるべきなんじゃないかって危機感をつのらせているんです。

椎木さんはその手法を分かっている気がしたんで、今回ぜひ話してみたいと思ったんですよ。で、番組を聴かせていただきました。

椎木里佳さん(以下椎木):あ、ありがとうございます。恥ずかしい…。

吉田:一番衝撃的だったのは、多分原稿に番組宛てのメールアドレスが書いてあったと思うんだけど、それを読む時、「あ、もうメール使わないかも。TwitterのDMで」って言ってたこと!

椎木:そうですね。今どきはメールを送ったことがない子もホントに多いし、LINEやTwitterでのやりとりが主だからそもそもメールアドレスを持っていない子たちもいたりして。

あと数年もすれば「メールってなんですか?どうやって送るんですか?」って言われる時代も来るかも、と思ってるんです。でもTwitterのDMはみんな使えるから、ラジオのお便りにはその方が気楽だろうと思いました。

実際募集してみると、思った通り気軽な内容はTwitterのリプライできますね。意外だったのは、悩み相談など重めの投稿はメールで来るんですよ。そのことについては、前回のコラムでも述べさせてもらいました。

吉田:なるほど。そもそも、「TwitterのDMで送れ」って、皮膚感覚で僕ら世代が思いつかないことなんだよね。あ、これだわー、やられたわ、そりゃそうだって。何も考えずに毎日「ご意見ご感想はメールで」って言ってたわー。

僕ら世代が10代に向けてできていないのはおそらくこういうことだなって。それが何なのか椎木さんは具体的に気づいてるんじゃないのかなって思ったんです。ところで、ラジオ番組をやってみようと思ったきっかけってなんだったの?

椎木:元々ラジオってカッコいいものだって憧れてたんです。小4だったかな?キッザニアに行った時ラジオDJっていうのがあって、あの空間で一人でしゃべるシチュエーションが「めっちゃかっこいい!」って痺れました(笑)。

あと、小学校時代父が学校に送り迎えしてくれる車の中で、ずっとJ-waveが流れてたんです。当時の朝の番組は…、確かジョン・カビラさんだったかな。ペラペラ英語をしゃべってて、「カッコいいー!ラジオっておしゃれな大人の人が聴くものなんだ!」て思ってました。

だから自分の中では“ラジオ=古い”っていうイメージがホントになかったですよね。

吉田:あぁ、多分欧米の人がそういう感じだと思う。おしゃれかどうかはともかく、“ラジオ=古い”ってイメージはないんだよね。日本のラジオだけが古いイメージがあるかもしれない。

椎木:そうかもしれないですね。

次ページ 「「10年後にラジオがなくなるだろう」と言われ続けて70年」へ続く