コラム

#石井リナのゆとりですがなにか

「#Ad」をつければ、ステマではないという幻想

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日本とアメリカの規制の違い

日本では法律やルールの定めが曖昧であり、グレーな部分が多いからということにつきると思います。アメリカでは、FTC(Federal Trade Commission)という公正な取引を監督する連邦政府の機関があります。ガイドラインを2009年に改定し、商品またはサービスの推奨者と、マーケターや広告主との間の重大な関係の有無及び金銭授受の有無などを開示する義務を新設しました。

また、FTCは度々セレブリティやインフルエンサー、企業に対して警告文を送付していると言われており、今年の4月にもステルスマーケティングをしないよう90通以上の厳重注意文を送付しました。Instagram自体にも警告を送ったと囁かれていますが、FTCは送付先を開示していないため、その真偽はわかりません。

金銭の授受や商品が無償提供された際には、その関係性をきちんと明示することと指導しています。Instagramにおいては、「#SP」や「#Ad」などの文言ですら分かりづらいとし、最初の3行以内に、関係性を明らかにする文言を入れ込みましょうとしています。

一方で、日本ではInstagramのフィードにおいて「#Ad」の付与すら徹底していない企業もいます。また、フィードに「#Ad」の記載があったとしても、ハッシュタグが15~20個ほどあるなかに紛れてしまっていれば、そのたった3文字になんの意味があるのだろうかとすら思ってしまいます。Instagram Storiesに関しては、企業も「#Ad」を記載するという概念がないのか(なくてもよいと思っているのか)、インフルエンサーも「#Ad」をつけず、無法地帯状態です。

次ページ 「Instagramは適切な関係性の実現を目指している」へ続く

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