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「決めてくれ」病のワカモノたちに効く、「決めてあげる」モノづくりの工夫

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ごはんの世界を改革する「決めてあげる」サービス

画像提供:iStock / Getty Images Plus(scyther5/545276216)

多くの人にとってエンタメのように楽しいことではあるが、こだわりが薄いもの。その一つに「食」もあげられるのではないでしょうか。ご飯を食べることが好きな私も、とにかく最近は「何を食べるのか考えるのが、めんどくさい」と思っていたりします。

私の母や自炊をしている友人なら、何品もの料理を毎日考えているのだからなおさら。「何食べたい?」と聞いて「なんでもいい」と答えると怒られるのは、「決める」という行為を相手に丸投げしているからでしょう。

そんな中、先輩女子のInstagramでよく見かけるのが「ミールキット」。決められたメニューの具材が届き、10分〜1時間以内で一品できてしまう。その短時間での調理も大きな魅力ですが、たくさんの「決める」を省いていることも魅力のようです。

先輩女子が「何をつくるか、ゼロから考えるんじゃなくて食べたいものをリストから選ぶだけでいいし、『残った食材で何つくろう?』っていうのも考えなくていいからラクだよ!『美味しいな〜!』って思うことに、集中できて幸福度があがる!」と嬉しそうにしていたのが印象的でした。

オイシックスやTastytableなどのミールキットは、「食事をつくる時間の節約」だけではなく「何を食べるか決める面倒さの解消」まで、セットにして販売されているのです。

用途を指定し、価値を再発見される商品も

逆に、用途が指定されることで、価値を再発見される商品もあるでしょう。

例えば、私は数年前まで「NIVEAの青缶」が何に使うモノなのか全く知りませんでした。実家には置いてあったけど、「これ、どういうときに使うの、お母さん…」とこっそり思っていた時期も。

だけど、数年前からテレビや雑誌、SNSで「保湿クリームに使うといい!」「ネイルケアにもいい!」「ハンドクリームにもいい!」と騒がれるようになると、プチプラ美容アイテムの鉄板商品に。NIVEA関連のボディソープやリップクリームなどの商品展開までされるようになりました。

同じコスメだと、ワセリンやベビーオイルなんかも同じ。ベビーオイルは洗顔に混ぜて使う使い方が、SNSで紹介されてから売上が110~120%で成長し始めたそう。

「なんとなく知ってたけど、これってそうやって使えるものなの?!」という情報が、SNSを通じて知られることによってプチブームが起こるなんて現象も、近年は何度も見たような気がします。

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