「決めてくれ」病のワカモノたちに効く、「決めてあげる」モノづくりの工夫

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おススメしてくれるものを消費する

画像提供:iStock / Getty Images Plus(windujedi/651811484)

音楽好きと温泉好きの友人と3人で飲みながら、音楽のサブスクリプションサービスの話になりました。音楽のサブスクリプションサービスには「Spotify」「Apple Music」「LINE MUSIC」など、さまざまなサービスがあり、つまりは「月額○○円で音楽聴き放題!」といったサービスのことを指します。

りょかち
1992年生まれ。京都府出身。IT企業の社員として働く傍ら、通称「自撮ラー」を名乗り、SNSに自撮りをアップし続ける自撮り女子。若者文化やセルフィーアプリに関心を持ち、インターネット文化についての取材も多数受ける。著書に『インカメ越しのネット世界』(幻冬舎刊)。ツイッター: @ryokachii

音楽好きの友人は「オレ、Spotifyでプレイリストつくるのが好きなんだよね〜」と話していましたが、温泉好きの友人と私は音楽に疎いので全くわからない。そんな私たちふたりは、「サブスクリプションサービスを登録してから音楽を聴くようになった。なんとなく聞いていると、好きな曲が見つかるんだよね〜!音楽が前よりちょっと好きになったよ!」というところで共感しあいました。

また別の話ですが、最近よく聞くのが「ここんとこ、Netflixにハマっているんだよね〜」という声。その人たちもまた「オススメに出てきたドラマ、『いつか見ようかな』って思っていて、見始めたら超面白くてさ〜」なんて話をしていました。

休日は毎週やってきますが、休日の余暇を埋める趣味なんて、2つや3つあるのが関の山。私たちは、そのほかのほとんどのエンタメを「なんとなく」消費していて、”コレが見たい!””コレが好き”といった熱量は、持ち合わせていません。

ただただ私たちはそれらのエンタメに触れて「楽しくなりたい」。求めているのは特定の音楽や映画ではなく、「アガる瞬間」なのです。だからこそ、なんとなく見ていても自分が「アガる」可能性が高いコンテンツを教えてくれるレコメンドは、エンターテイメントを楽しむハードルを下げるのです。

自分がこだわりのないエンターテイメントにおいて、わたしたちは「誰かがオススメしてだいたい決めてくれる」ものを消費する方が楽しめるのです。

次ページ 「ごはんの世界を改革する「決めてあげる」サービス」へ続く

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