コラム

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「決めてくれ」病のワカモノたちに効く、「決めてあげる」モノづくりの工夫

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決めることに疲れた現代人に効く「決めてあげる」工夫

「文字を読まない世代」と呼ばれる私たちミレニアル世代ですが、本当はネットに落ちているバナーやSNS上のテキストなんかを含めると、昔よりもずっと文字を読んでいます。テレビなどのマスメディアから離れた分、InstagramやYouTubeの動画も見ています。おのずと、消費に関する情報も大量に浴びているのです。

「生きることは決めること」。その真理は、昔から何も変わりませんが、大量の情報が毎日毎日降ってくる中で、日々「何かを決める」作業は負荷が加速度的に大きくなっているといえるでしょう。無料でエンタメを摂取でき、無料で消費のための情報を収集できる現代においては、情報の波が荒れ狂う海の中で自分の向かうべき次の港を決めなければならないのです。

私たち現代人は、情報過多な毎日の中で、「決める」ということに疲れています。

そして、だからこそ、「決めてあげる」ということが大きな価値になる。パッケージがかわいくて見るだけでテンションがあがる!というよりも、実際にどんなインテリアの中に置けば可愛いのかを写真で見たいし、「にんじん 料理」なんて検索するほど頭のなかに食べたいものなんてない。「にんじんを使ったこの料理をつくりたい!」というモチベーションづくりからお願いしたい。

生活をともにできる、優秀な人生のパートナーはいつも、いかに生活の中で「自分にときめかせるか」だけではなく、自分と一緒に過ごす時間が、相手の何を向上させるかについて思いを馳せてくれることでしょう。

モノづくりにおいても、商品が大量に並ぶ陳列棚で、自分自身がいかに「選ばれるか」という視点で考えることも大切ですが、一方で自分という資産を使っていかに「選んであげられるか」について考えるユーザーへの愛が、ユーザーへのホスピタリティとして相手に届き、誰にも浮気できないロイヤリティとなっていくのです。

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