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コラム

国民総ダンサー時代前夜に考える、ダンスとクリエイティブの幸福な関係

日本の「スーパーキッズダンサー」の完成度は半端ない

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子供と大人が本気でクリエイティブに挑める分野

最近、藤井聡太さんが将棋で大人に勝ったり、かつては岩崎恭子さんが14歳で金メダルを取ったりしたこともありますが、それでも大人に勝てるのはさすがに中学生以上。
ダンスの世界では、小学生が大人に勝つということが頻繁に起きています。

これは、YouTubeなどで誰でも最高レベルのダンスを簡単に見ることができるようになったことに加えて、ここ数年でダンススタジオが爆発的に増えたことも要因だと思います。

多くのダンススタジオはレッスン受け放題のコースがあり、共働き家庭が増えている現状、小学校が終わってから夜までレッスンを受けまくるというライフスタイルが、子供も踊っていて楽しい、親も預けられて助かる、というWIN-WINの関係によって成立しているのです。

また、ダンス講師をしている方々に話を聞くと、ダンス教室が子供の成長時期に大切とされる「ななめのつながり」を得られる場になっていて、友達(横のつながり)にも言えない、親や先生(縦のつながり)にも言えない悩みなどを子供たちが相談してくることが多いとのこと。

地域のコミュニティが崩壊し、昔はあった近所のおじさん・おばさん・おにいさん・おねえさんとの交流がなくなったと言われていますが、こんなところで新しい関係が生まれているのです。

トップの写真で使わせていただいたWORLD OF DANCE優勝チームFABULOUS SISTERSも下は小学五年生で上は大人までの混成チーム。子供と大人が本気でクリエイティブに挑める分野というのもダンスの特徴だと思います!

次ページ 「新しい青春像、ダンス部活動の世界」へ続く