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コラム

国民総ダンサー時代前夜に考える、ダンスとクリエイティブの幸福な関係

日本の「スーパーキッズダンサー」の完成度は半端ない

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新しい青春像、ダンス部活動の世界

最後に、キッズではないですが、昨年バブリーダンスで大いに話題になったダンスの部活動について。

登美丘高校ダンス部の「バブリーダンスPV」は「本当に高校生?」と話題に

このダンスは、もともと日本高校ダンス部選手権のために作られた作品ですが、中学高校のダンス部もここ10年で爆発的に増えました。

私は大学のダンスサークルでダンスを始めましたが、20年前高校にダンス部(ストリートダンス)があったのは数校だったと思います。まだ、クラブで踊っている人がその流れでダンスを始める時代でしたので。

自分がダンスサークルに所属していたころは数十人規模でしたが、いまや都内の大学ダンスサークルは数百人規模のところもザラ。

中高生が踊るCMというのは本当に最近よく目にします。他のスポーツでも「青春」を表現することはできますが、ダンスにアドバンテージがあるのは、ダンスそのものがエンターテイメントコンテンツとして成立する、ということでしょう。

また、スポーツで恋愛を描こうとすると、基本的に頑張っている男子高校生をはげます女子マネージャーとか、頑張っている女子高校生を気になって見てしまう他の部活の男子生徒、という描き方になるかと思いますが、ダンスの場合は「男女が一緒に踊る」ということができるのが、新しい描き方ができる理由だと思います。

映像制作者として、バブリーダンスのように大人数で揃って踊る(ユニゾン)というのはダイナミックで心惹かれるものがあるかと思いますが、あれは本当に学生ならでは。
大会に出るにしても、学園祭でパフォーマンスするにしても、部活動の場合5分程度の曲をひたすら3か月~半年練習したりします。映像のためにプロダンサーを大量に集めて、それだけの時間拘束して練習させるというのはコスト的にどう考えてもはまらないので、学生が活躍するケースはこれからも増えていくかもしれません!