出演最終回は夢の久米宏流で締めたい?
澤本:今の気持ちはどう?
遠山:ちょうど1週間前の3月22日の日曜日に、千葉県の幕張メッセで『SCHOOL OF LOCK!』の史上最大規模のイベントをやる予定だったんですけどね。
『SCHOOL OF LOCK!』にはそうそうたるメンツのレギュラーアーティスト陣がたくさんいるんですよ。月曜日にPerfumeがいて、火曜日が[ALEXANDROS]、水曜日はMrs. GREEN APPLE、木曜日がEve、金曜日がSEKAI NO OWARI、それからサカナクションと。これだけでもフェスできるじゃないですか。
澤本:できるね。
遠山:さらに女子クラスは平手友梨奈ちゃん、高橋ひかるちゃん、LiSAさんがいたり。それから『ラブライブ!サンシャイン!!』のAqoursのみなさん。ただ、これまで一堂に会したことが一度もなくて。
僕もせっかく最後だし、『SCHOOL OF LOCK!』ってやっぱりすごい場所なんだとみんなに知ってほしくて。幕張メッセでやるとなって、チケットも売っていたんですけど、今回こういう状況の中で払い戻しで中止になってしまいました……。
権八:あら~。
遠山:チケットはすでに何千枚も売れていたんですけど、全部返金させてもらって。ただ、せっかくだからということで、「YouTube Live」と「LINE LIVE」で7時間の生番組を。
中村:払い戻しもしたけど、ちゃんとライブも。
遠山:TOKYO FMの2階のホールに、カメラ8台くらい入れて。結果的に「LINE LIVE」の総視聴者数が100万人を超えまして。
権八:おお、すごい!
遠山:YouTubeもとんでもない数で、日本のトレンドはもちろん第1位、世界トレンドも第2位まで上り詰めるくらいのイベントになりました。僕はみなさんからの番組への愛情とかを感じ取って、終始涙を流しちゃった。そこで出切った感じなんですよ。
澤本:じゃあ、今は出がらし。
遠山:もう出がらしです、本当に。感情がぐじゃぐじゃになっちゃいまして。「自分がやってきた10年間ってこういうものなんだな」って。明日明後日の最後2日間がどうなるのかは、自分でもまったく予想できないという感じですね。
中村:残り2日で何を言おうかとか、もう仕込んでいたりしないんですか。
遠山:僕、『ニュースステーション』がすごい好きだったんですよ。その最終回、みなさんご存知ですか?
澤本:何?知らない。
遠山:久米宏さんが視聴者のみなさんに語り掛けるんですよ。自分がどういう思いでやってこられたのか、そして「この番組がここまでできたのも、やっぱりまずスポンサーのみなさんのおかげです」と。
あの当時ついてくださっていた番組のスポンサーへの感謝の気持ちを込めて、「最後に乾杯させてください」ってビールを開けて「乾杯」って言って飲むんですよ。そのビールをよく見たら、ちゃんとアサヒビールで。テレビ朝日で、アサヒビールもスポンサーだったのかな。そういう粋な配慮もね。
それがめちゃくちゃカッコよかったので。『SCHOOL OF LOCK!』はずっとブルボンさんがスポンサーについてくださっているので、夢としては最後にアルフォートで「乾杯」をやりたいなと思っているんですよ。みんなでアルフォートをカチカチと合わせて、ぼりぼり言いながら最後にお別れすると。
中村:ぼりぼり音で。粋ですね。
遠山:ちょっと待ってください。何ですか?
中村:ヒグマが半笑いしていますけど。
遠山:ヒグマはなんか「コイツすべっているな」みたいな。何ですか?
権八:そんなこと言っていないよ。何にも言っていないよ(笑)。
遠山:全然乗り気じゃないじゃないですか!話、聞いていましたか?
権八:聞いてたけど、久米宏さんのもっといい話が出るのかなと思って。
遠山:えっ、カッコ良くないですか?ニュース番組でビールを飲むって。
権八:それはいいよね。
遠山:いいですよね。いまだに覚えているんですよ。僕はあのとき25歳くらいだったと思うんですけど、「すげえ。こんなことできるんだ、ニュース番組で」って思えたんで。自分も何か粋なことができたら。でも、最後もたぶん余裕はないと思うので、どうするかは分かんないですね。
澤本:自分では分からないと。
遠山:全然分からないですね。
権八:じゃあ、号泣。資料にも書いてあるけど、汁と涙の10年間……。
遠山:汗ね!汗と涙の10年間ね!
権八:汁っぽくない?
遠山:汗って文字の右側の、漢字でいう千ですか。その上の部分に小さい棒が乗っているんで、確かに汁……。
権八:どう見ても、汁と涙の。何の汁?「何汁出していたのコイツ」っていう。
遠山:そういう日もあったかな。10年間やっていたら、1回くらいは。
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