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韓国発セレクトショップのエーランド、「買って撮るまでが買い物」など独自ルール

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SNSでシェアしたくなる売り場づくり

“買いたい”気持ちにさせるポイントのひとつが、“映える”店舗づくり。買い物客に“エーランドに行ったよ!”とSNSでシェアしてもらえるような仕掛けをつくっている。

1階の壁面には大きな魚のマークが描かれている。2階には壁面のロゴと一緒に撮影できるスペースがあり、そちらも撮影スポットとして人気だ。

内装のコンセプトは“ソウルを疑似体験できる場”。高い棚を並べた迷路のような陳列で、ソウルの裏路地のような雰囲気を出している。「コロナ禍でのオープンだったので、ソウル旅行に行けないなかでも楽しんでいただけるような空間を目指しました」と樋口氏。内装は韓国の店舗と同じデザイナーが手掛けている。

1階、2階とも、商品を屋根付きのラックに陳列。ソウルの裏路地を歩いているような雰囲気を味わえる。

もうひとつのポイントが、接客。韓国の店舗に倣い、積極的な声がけはしない。同社の島川麻由氏(エーランドTOKYO店VCアシスタント)は「もちろん、商品の説明が必要な方にはお声がけをしていますが、イヤホンを付けたままのお客さまなどは、自由に見ていただけるように配慮しています」と話す。

ショップスタッフは応募のあった約900人から選ばれた28人で、Instagramを中心としたSNSでの情報発信の役割も担う。中には元からフォロワー数の多いインフルエンサーもいて、スタッフ目当てに店舗に訪れる客もいるという。

ショップスタッフのおかだあいりさん(@airing.o)のInstagram。日々の投稿の中には、エーランドのアイテムを使ったコーディネートも。

目標は5年で国内30店舗

樋口氏は、コロナ禍でも多くの客が訪れる理由について「体験型の店舗」として設計していることが最も大きいのではと分析する。ほかにも「韓国の洋服は日本のサイズ感と違うものも多いので、店舗で実際に確認したいという方も多いと思います」と話す。

今後は5年で国内30店舗を想定し、1店舗あたり年間10億円の売上を目指す。

■DATA

「ALAND」

所在地/東京都渋谷区宇田川町東京都渋谷区宇田川町20-11
店舗面積/190坪
オープン日/10月8日