コラム

米国マーケティング業界、トップランナーに聞く。

コロナ禍のアメリカで「ホリデー商戦」スタート 菓子メーカーはデジタルシフトで商機を掴む

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Hersheyはデジタルマーケ予算を前年比160%に

一方で、ホリデーシーズンの始まりであるこの時期に、通常の気持ちを取り戻したいという消費者のニーズを拾い上げたブランドもあります。製菓会社のマース・リグレーは、家族がいつも食べているハロウィンのお菓子を安全に手に入れられるよう、ハロウィン用菓子のウェブサイトと無料アプリを立ち上げました。

オンラインでサインアップするか、アプリをダウンロードし、ドアをハロウィン仕様でデコレーションすると、キャンディのクーポン券をもらうことができます。これらのクーポン券は、実店舗や提携しているオンラインショップで、実際のキャンディと引き換えることができます。また、大人は「Boys & Girls Club」にドネーションするオプションもあります。

マース・リグレーではハロウィンの夜だけではなく、10月1日からこのサービスを実施しました。また、残ったポイントは11月の企画でも使えるように工夫されており、子どもたちをがっかりさせることのないようにという計らいがあります。長くコミットさせて子ども達を飽きさせないゲームはよくできており、大好きなキャンディとの新しいリレーションを創出したに違いありません。

Hersheyもまた、デジタル化へのシフトを試みています。同社は今年、デジタルマーケティングへの支出を前年比160%に増加させる計画を出しました。ハロウィンのお菓子の売上は同社の年間収入の1/10を占めています。そこで、同社はGoogleと提携して、ハロウィンの夜に自宅でパーティーをする家族をターゲットに、アットホームなハロウィンの様子を描いた広告を作成したのです。

また、Hershey Halloween Squadという専門チームを形成し10月から特設サイト「Hershey’s Happiness」でハロウィン・レシピやハロウィンを楽しむ方法を提供しました。

特設サイト「Hershey’s Happiness」。

コロナ禍でも「1年で最も素晴らしい時間」を心待ち

アメリカでは11月に入り、多くの州で新型コロナ感染者の数が急上昇しました。一度は低い感染率を示した州も含まれ、すでに全米のコロナ罹患者は1000万人に到達しようとしています。しかし、この恐ろしい第二波の中でさえ、アメリカ人のサンクスギビングやクリスマスへの気持ちは衰えていません。

11月~12月はホリデーシーズンのピークです。通常、ほとんどの人がクリスマスやサンクスギビングを大人数で集まって祝うことを楽しみにしており、これは1月上旬まで続きます。1年の大半を、友人や家族とのソーシャルディスタンスを保って生活してきた疲労から、子ども大人を問わず、多くの人は、通常「1年で最も素晴らしい時間」と呼ばれるホリデーシーズンへのキックオフを待っています。

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