人は「思い込み・バイアス」からは逃れられない
私たちの思い込み・バイアスを生み出す「10の本能」は、がんばって消し去れるものではありません。それゆえ、裏取りを怠れば、事実ではない・誤った情報を発信してしまう事故は起こり得るのです。悪意はなくとも、フェイクやミスリードを発信すれば、発信元は責任を問われますし、イメージや信頼を損なうことにもなりかねません。
裏取りは、どうしても手間がかかりますが、しっかりすればファクトはフルネス!で、フェイクやミスリードを回避できるのですから、手間をかける甲斐があるというものです。
ただ、ファクト・チェック(裏取り)では対処しきれない、意図しないハレーションが、今日のマス・コミュニケーションでは起こり得ます——いわゆる「炎上」です。
次回は、発信する情報のコンプライアンスに役立つ「情報を扱うプロの3原則」を踏まえて、資料探しのコツからコンプライアンス・チェックのポイントを説明できればと考えています。またどうぞお付き合いください。
「“裏取りのプロ”テレビリサーチャーが語る『ファクト・フルネス』と『コンプライアンス』」バックナンバー
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