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コラム

「つなぐ課」でつないだもの

異色の「つながり」が生んだ、神戸の老舗ベーカリー発「AI特製カレーパン」って?

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異色のコラボをどう生み出すか?

このように、異分野のものをつなげることで、これまでになかった発想で新たな価値が生まれています。実際に市内の民間事業者の方々の間でも、データを活用した商品開発やプロモーションなどへの取り組みが徐々に広がっています。

では、そのかけ合わせはどうしたら生まれるのか。すごく根本的なことですが、この2つを意識しています。

ひとつは、「知ること」。当然のことですが、アイデアのもとになる情報を知らなければ何も起こりません。断片的にでもアイデアのヒントにつながりそうな情報が記憶の片隅に残っているだけで、何かの拍子に頭の中で引っかかり、つながることがあります。そういう点で、コラボのヒントとなるニーズやシーズに関する情報を普段からどれだけインプットできているかは大切なことです。

もう一つは、とにかく「考える習慣づけ」です。先ほどの「知ること」と同じように、考えていないとアイデアや着想につながるようなことなんてありえません。

私の場合、朝のシャワーの時間がそうです。もう10年以上、「朝シャン」の習慣があるのですが、シャワーを浴びながら、今日やらないといけないこと、前日までに考えていたことなどを頭の中で整理します。すると覚醒とともに、ふと面白いアイデアが頭の中で思い浮かぶことがあるのです。そのアイデアをお風呂から出てすぐにスマホにメモをするようにして、職場で改めて実現に向けた構想を練ります。

……とは言っても、生まれたアイデアをどう実現するか、ということが実際は最も困難なところ。次回はもう1つの事例を用いながら、実現フェーズでの工夫について書いてみたいと思います。