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社会からのメッセージを反映した広報活動を—「企業広報賞」表彰式開催

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経済広報センターは9月27日、第39回「企業広報賞」の表彰式を都内で開催。「企業広報大賞」を受賞したJCOMをはじめ、サイボウズ、ローソン、凸版印刷、日本特殊陶業の経営トップや広報責任者が登壇した。

「企業広報賞」は、優れた企業広報を実践している企業ならびに個人の表彰を通じて、企業広報の発展を願い、1984年に創設された。

式の始めには、経済広報センター 副会長の篠原弘道氏が式辞として、「企業の広報においてお客さまとの対話は非常に重要。対話を通して企業が社会からのメッセージを多角的に受信し、その結果を広報に反映することが大切」と述べたのち、各企業・個人の受賞理由を話した。

JCOMは、全国各地に65あるケーブルテレビ局を有する特色を活かし、各地に自社と自治体・企業・団体をつなぐ「地域プロデューサー」を配置。地域活性イベントの企画・立案や情報発信などを行っており、地域・社会課題の解決につながる活動とその広報活動が評価され「企業広報大賞」を受賞。

代表取締役社長の岩木陽一氏は、「JCOMでは、地域の自治体、団体、商店街など、地域に密着して活動をされている方の情報を、テレビのコミュニティチャンネルを通してその地域にお住いの皆さまにお届けしてきました。この活動は、JCOMだけが行っているのではなく、多くのケーブルテレビ事業者がこのような取り組みを実施しています。私たちはこの活動を30年以上続けており、そのような活動を評価していただけたことは非常に嬉しく思っています。このような広報活動を続けることで、企業力、ブランド力を上げていきたいと思っています」と受賞の喜びを語った。

JCOM 代表取締役社長の岩木陽一氏。

「企業広報経営者賞」を受賞したサイボウズ 代表取締役社長の青野慶久氏は、「経営をしていると、上手くいくことも上手くいかないこともありますが、これらを隠さずに発信することで学びあって社会が進化していく。だからこそ、自社の働き改革や、私自身の育児休暇の取得など、できるだけ多くのことを発信しようと広報活動を行ってきました。これからも発信を続けることで、よりよい社会をつくっていければと思います」と、発信の重要性を述べた。

ローソン 代表取締役社長の竹増貞信氏が同じく「企業広報経営者賞」を受賞。自らの経験に基づき広報の重要性を認識し、メディアから年間80回以上の取材を受け、社会の声を取り入れた経営を実践。同社の「顔」としての活動が評価され、受賞に至った。

竹増氏は、「私はかつて、広報部に在籍していたことがありますが、当時多くのメディアの方と対話をさせていただく中で学んだのは、メディアの方は視聴者や読者を代表して、企業と対話をしてくださっているということ。つまり、メディアの方との対話は、社会とのコミュニケーションであるという意識が芽生えました。この思いは今も忘れておらず、対話を通して『進もうとしている道は、今の社会にとって正しい道なのか』という点などを意識しています。今後も社会との対話を心がけ、正しく進んでいきたい」と述べた。

このほか、広報活動に携わり企業広報の発展に功労の大きかった実務者、独創的な企業広報を実践している実務者を表彰する「企業広報功労・奨励賞」には、凸版印刷の執行役員広報本部長 石川智之氏と日本特殊陶業 グローバル戦略本部 コーポレートコミュニケーション室(部門としての受賞)が選出された。

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