※本記事は月刊『販促会議』2023年1月号の転載記事です。
クリエイティブカンパニーの Wunderman Thompson Tokyo は、1803年創業の京菓子司「亀屋良長」と共同で、誰もが知る名作文学を創業220年の技で和菓子にした「文菓子」を開発。そのシリーズ第1弾は、太宰治の代表作である『走れメロス』を題材とし、読書推進行事が集中する「読書週間」が始まる10月27日から販売をスタートした。
公式オンラインショップでは同月23日から予約開始。「文菓子」は、和菓子の魅力に触れる機会が少なくなっている現代で、若者を中心とする多くの人に和菓子のおいしさや表現力の豊かさを知ってもらいたいと開発された、新しいコンセプトの商品。
第1弾の「文菓子走れメロス」では、メロスの激しい怒りや、親友が待つ広場に夕陽が落ちていくクライマックスの情景などを和菓子で表現した。パッケージは、ハードカバーの本を模してデザイン。中には、『走れメロス』が書かれた冊子と4つの和菓子が入っており、冊子を読み進めると登場する色付きの一文にあわせて、ひとつずつ和菓子を楽しむ仕掛けとなっている。
予約開始から1週間の滑り出しは順調。亀屋良長本店の店頭では、「ついで買い」ではなく、文菓子を目指して買いにくる「指名買い」の人が多く見られているという。また、SNSで告知を行ったところ、反響は通常商品の約2倍に及んだ。
今後もいろいろな名作文学での展開を考えているほか、気鋭の作家の新作とのコラボや、1枚の音楽アルバムを和菓子で表現するといったことへの挑戦も考えている。
『販促会議』1月号(12月1日発売)
- 【巻頭特集】
- 「ここでしかできない体験」が人を動かす
- ポップアップストア・イベント盛況計画
- 【特集2】
- 共感・共創・共鳴が生まれる!
- デジタル時代、これからのOOH活用
- 【特別企画】
- 第15回「販促コンペ」
- グランプリインタビュー
- 購入はこちらのAmazonリンク から
新着CM
-
クリエイティブ
猫がバスの運転手に…画像生成AIを活用した徳島バスのテレビCM
-
広報
積水ハウス建設、住宅建築担う「クラフター」の入社人数が3.4倍に
-
AD
宣伝会議
【広報部対象】旭化成のグローバル社内イベント成功事例を紹介
-
販売促進
情報過多の中で効果的な体験イベント 日本コカ・コーラ、若年層に「綾鷹」を訴求
-
マーケティング
60匹の「えびステッカー」が各駅に 「かっぱえびせん」×「東海道新幹線」60周年...
-
AD
広告ビジネス・メディア
電通グループ、メディア・コンテンツで雄飛へ 担当プレジデントが語る「最終接点」担...
-
特集
はじめに/あとがき/解説でざっくりわかる 宣伝会議のこの本、どんな本?
-
販売促進
ヤマサ醤油が原宿に麺屋開店 ラーメン or ソーメン、提供されるのはどっち?
-
販売促進
審査員直伝「販促コンペ」の傾向と対策 自分にしかない「エゴ」が突破のカギに