ブランドに足りないものを発見する、「未充足の欲求」という考え方

【前回コラム】「インサイトはSDGsにも応用可能? 社会問題解決にも有効な「本質的な不満」の見つけ方」はこちら

?野家の「超特盛」ヒットに見る、未充足の欲求を発見するためのアプローチ

人を動かす隠れた心理「インサイト」をビジネスに活用するためには、どのような考え方に基づき、実際にどのように進めていけばよいのか?その方法を具体的に紹介していく、この連載。今回のテーマは「未充足の欲求の発見」です。

最近、人の隠れた心理である「インサイト」に迫り、「未充足の欲求を発見」し、成功を収めたのが?野家です。

?野家では2019年3月に牛丼の新サイズ、「超特盛」を発売し、が想定以上のヒットを記録。このヒットにより、?野家ホールディングスは赤字から黒字に転換しました。超特盛は、コメの量は大盛や特盛と同じですが、肉の量が大盛の2倍という商品。並盛より400円高い780円ですが、発売後1カ月で100万食を販売しました。

どうしてこのようなヒットが生まれたのでしょうか? そのヒットの背景には、「ブランドに足りないものの発見」がありました。

?野家のケースのように、いまブランドに足りないもが何かが分かれば、ブランドは消費者から選ばれるようになります。しかし、その足りないものとは企業側の視点だけでは出てきません。あ「消費者が求めているが十分に充たされていない想い」、その“未充足な欲求”を理解する必要があります。

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大松 孝弘(株式会社デコム 代表取締役)
大松 孝弘(株式会社デコム 代表取締役)

大手広告会社を経て、2002年デコムを創業。2006年に日本初のインサイトリサーチに関する書籍「図解やさしくわかるイ ンサイトマーケティング」を上梓する。株式会社デコムは、設立以来、一貫してインサイトリサーチによるアイデア開発を提供。近著に『「欲しい」の本質~人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方~』など。

大松 孝弘(株式会社デコム 代表取締役)

大手広告会社を経て、2002年デコムを創業。2006年に日本初のインサイトリサーチに関する書籍「図解やさしくわかるイ ンサイトマーケティング」を上梓する。株式会社デコムは、設立以来、一貫してインサイトリサーチによるアイデア開発を提供。近著に『「欲しい」の本質~人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方~』など。

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