ブランコを漕いでリボンを考える―学生コンテストを通じて見た、企画に大切なこと―
宮澤 正憲(博報堂ブランドデザイン リーダー)
1966年生まれ。東京大学文学部心理学科卒。博報堂に入社後、マーケティング局にて食品、自動車、トイレタリー、流通など多様な業種の企画立案業務に従事。2001年に米国ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院(MBA)卒業後、次世代型ブランドコンサルティングの専門組織である「博報堂ブランドデザイン」を立上げ、 ビジョン策定、企業戦略、新事業開発、CI、VI、商品開発、空間開発、組織開発、人事研修など多彩なブランドビジネス領域において実務コンサルテーションを行っている。
現在、東京大学教養学部にて、共創型教育プログラム「ブランドデザインスタジオ」を運営中。成蹊大学非常勤講師として「商品・企業ブランド戦略論」を開講。主な著書に、「『応援したくなる企業』の時代」(アスキー・メディアワークス)、「ブランドらしさのつくり方-五感ブランディングの実践」(共著、ダイヤモンド社)、「だから最強チームは『キャンプ』を使う」(共著、インプレスジャパン)、「ドンシュルツの統合マーケティング」(共訳、ダイヤモンド社)、「MBAは本当に役に立つのか」(共著、東洋経済新報社)など多数。
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このコラムについて
ブランドコンサルティングのエキスパートである筆者が、企画における基本的な考え方や発想方法、コンサルタントの視点などについて紹介します。また、博報堂が実施している大学生向けのブランドデザインコンテスト「BranCo!」についてレポートし、その活動内容や参加者の声などを紹介しながら、リボン思考の中身、さらには企画における基本的な発想方法について考えていきます。
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