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コラム

企業トップが語る“次世代リーダー”の育て方

「全員が経営者である、小さな企業の集まりを目指す」—— ANALOG TWELVE 代表取締役 赤松隆氏に聞く

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【前回のコラム】「「特異点に気付くためには、定常的な状態が感覚でわからないといけない」——パイプドビッツ 佐谷社長に聞く」はこちら

時代の流れがますます速くなっている昨今、求められる人材においても、そうした流れに翻弄されることなく、しっかりと考えて行動できる「マーケティング思考」が、マーケティング部門のみならず、あらゆるビジネスパーソンに求められる時代なってきている。
このコラムでは、そうした「マーケティング思考&行動」ができる人材を育成するにはどうすればいいのか?企業のトップを中心に、人材育成について考えていること、大切にしていること、実践していることなどを聞いていく。
今回は、コンテンツ事業や企業向けソリューションを中心に行っているANALOG TWELVE 代表取締役 赤松隆氏、取締役 内山英俊氏に聞いた。

——貴社が社員に対して“強く求めている力”とは、どのようなものでしょうか?

ANALOG TWELVE 代表取締役 赤松隆(右)、取締役 内山英俊氏(左)

赤松:「難しいことをやさしく説明できる力」です。もっと広く言えば、「人に寄り添う気持ち」です。デジタルを生業にしているからこそ、こういったデジタル以外の力を重要視しています。

お客様を相手に、横文字を並べて、最後に「こういうソリューションがあります」という話をしても、まず理解いただけません。そこをうまく噛み砕いて、しっかり理解いただけるように話をする。

そもそも「ANALOG TWELVE」という社名には、“結局、デジタルだけで何でもできるわけではない。アナログを十二分に大事にする。”という意味が込められています。というのも、「ビジネスの入口と出口は基本的にアナログで、その間をデジタルで処理して効率化している」と考えているからです。

やはり、昔から連綿と引き継がれているアナログな部分をしっかり考えて仕事をしないと、どうしても作り手のエゴで製品ができあがってしまう。そういった製品は、精度は素晴らしいかもしれませんが、複雑すぎてエンドユーザーには扱えなかったりすることも多い。

情報を発信する側も受け手も生身の人間であることを忘れないために、「アナログ」な面のコミュニケーションスキルが大事だと常に伝えています。

次ページ 「コミュニケーションスキルの成長を促すために具体的にやっていること」に続く