iemoの収益モデル
須田:iemoって、どういう事業モデル?
村田:iemoの事業モデルは二つあります。一つはキュレーション事業というまとめ記事。住まいやインテリアに関する情報を、キュレーターと呼ばれる人がまとめていくメディアとしての側面です。二つ目は、ビジネスアカウントと私たちが呼んでいるもの。企業が自分たちの商品やサービスに関する写真を無料で登録できて、ユーザーや企業がまとめ記事を作成できる。企業からすると、無償でPR活動ができるというメリットがある。
須田:マネタイズはどうするの?
村田:いま収入になっているのが、インテリアや不動産会社からの家好きな人をターゲットにしたネイティブ広告。来年には、マッチングサービスも開発していく。これは、ユーザーが「家がほしい」「リフォームしたい」などの具体的なニーズを登録すると適した企業を紹介するサービス。成約すると、企業からマージンをもらう。
いままでの不動産情報サイトは、資料請求ボタンが付いていて、チェックをつけて一斉に送信というモデルだけど、私たちは掲載料をとらずに、ユーザーがどういうジャンルの記事に興味を持つのかを分析し、アルゴリズムで成約させる。日本は海外に比べるとみんな同じような家に住んで、画一的になりがち。もっともっとユーザーのニーズを深く引出し、テクノロジーで一期一会をつくり、iemoで百者百様の暮らしを実現させていきたい。
須田:通常のアフィリエイト広告の場合、掲載料を積んだらその分、表示順位が上がるという仕組み。それとは異なる形態だね。ムラマリは広告のメニューを考えているだけでなく、その先の未来の生活も変えたいと思っている。そのスタンスが、広告のことだけを考えている人と違うね。
村田:私は、iemoで実現したい世界がある。iemoでは主婦に暮らしの情報を提供したいと思っていて、実際にユーザーの9割が女性。住まいって、毎日そこで寝泊りしているので、その人の人生に大きな影響を与えるもの。その人のニーズを深く察知してあげて必要な情報が提供できれば、その人を超えて、ひいては日本も変えられるんじゃないかと真面目に思っている。
須田:今日はムラマリに久しぶりに会えて本当に良かった。広告コミュニケーションがもっと人を惹きつけるためには、ムラマリのような熱量がほしい。最後に話してくれたように、こんなふうに世の中を変えたいというビジョンが大切なんだと改めて思いました。
(終わり)
村田 マリ
iemo株式会社 代表取締役CEO
早稲田大学卒業後、創業期のサイバーエージェントに入社。
2005年、コントロールプラス株式会社設立、代表取締役に就任。
以後9年間、受託制作事業・CGM事業・ソーシャルゲーム事業を展開。
うち2事業をソーシャルゲーム大手gumi社などへ売却。
2013年12月、iemo株式会社を設立し代表取締役に就任。
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