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コラム

since 1963 コピーライターの登竜門!第50回 宣伝会議賞 特設コンテンツ

【宣伝会議賞チャレンジ宣言(2)10月の試練編】「書けない原因は語彙不足ではなく、明らかな努力不足」佐久間仁美さん(25歳)

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グランプリを目指す16人の挑戦者たちが、応募から結果発表までをつづる「宣伝会議賞チャレンジ宣言!」。第二弾は、「10月の試練」編です。どんなシチュエーションで考えている? 応募課題と向き合ってみての感想は? など、宣伝会議賞に実際に取り組みはじめてからのレポートをお届けします。12人目は、「アクティブなオタク」を自称する佐久間仁美さんです。佐久間さんのプロフィールはこちらから。

課題とまっすぐ向き合うと、見ないふりをしてきた物とも向き合うことに

佐久間さん
佐久間さんのプロフィールは
こちらから。

期間中、私は基本的にダサい。

まず、身なりがダサい。
服もメイクもいつも以上に適当で、今日だってパジャマような格好で出社しています。今は社員に笑われる程度ですが、前の会社では叩き出される姿です。目はうつろで肌は荒れ、口の両端が切れがち。

そんな場末感漂うパジャマ女は、今夜も電車で片手に宣伝会議とお弁当箱をぶら下げ、右手ではアイフォンを握り締めてポチポチしています。神様のように閃くアイデアをオシャレに書き留める為ではありません。9月に転職した会社が非常に忙しく求められることが多いので、時間をやりくりする苦肉の策。

仕事上、どうしてもソーシャルゲームをプレイし、流行をチェックしなくてはならないのです。腱鞘炎対策に、左手でプレイしながら両膝いっぱいに広げた課題を読みながら、そのまま書き込むこともあります。

そして、思考もダサい。
いつもと正反対なネガティブ具合で、気が付くと、暇さえあれば「私ってなんてつまんない人間なんだろう」と声に出してくよくよしています。最近気づいたのは、課題とまっすぐ向き合うと、見てみないふりをしてきた色んな物とも向き合うことになるということ。

とるにたりない自分、しょうもない別れ方、くだらない生き方、みっともない言い訳…。自分が生んでしまった言葉は、曖昧だった人生の輪郭をはっきり描き出していきます。コピーもうまくいかなくて、しかも今までの人生まで否定しはじめたら情けなくて泣けてくることも、何度か。それも、電車でポロポロ。

悩む前に調べて書く。動いたもん勝ち!

佐久間さん1

そんな場末感漂うパジャマ女は、今夜も電車で片手に宣伝会議。

そんな風に1カ月経って、提出できるレベルのコピーなんて全然書けていない。でも私は能力が無いんだ、なんて絶対に落ち込まない。

いつも私が思うのは、書けない原因は絶対に語彙不足ではない。明らかな努力不足です。素人の私にはスランプなんて難しい問題は無く、情報を調べてないだけ。「知らないものは書けない、わからないことは伝えられない」それだけのこと。

意外と、悩むとか以前の問題であることが多い気がします。凡人なら商品にすがり、とことん調べる、使う。それでもわからない、また調べる。悩む資格なんて、無い!動いたもん勝ち!が合言葉です。

また、絶対に仕事中はコピーの課題を持ち込まないことも、オンオフ切り替える良いきっかけになっていえる気がします。他の参加者のブログを読んで、朝書く習慣も取り入れていこうと思います(体力が持てばだけど)。

愚かしく、まっすぐに向き合う。いつもすっぴんのような心だから、会ったときにダサい容姿でも10月は声をかけず見守って欲しいな、と思います。


明日は、赤星薫さん(30歳)の「宣伝会議賞チャレンジ宣言(2)10月の試練編」をお届けします。
挑戦者16人のプロフィールはこちらから。

【宣伝会議賞チャレンジ宣言 佐久間仁美さんバックナンバー】

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『宣伝会議賞』
日本最大規模の公募広告賞「宣伝会議賞」は第50回を迎えます。1963年にスタート以来、広告界で活躍する一流のコピーライターのほか、糸井重里さん、林真理子さんといった著名な書き手を輩出してきました。50回目となる今回は50社の協賛企業から課題が出されており、第一線で活躍する100人のクリエイターが応募作品を審査します。課題は9月1日発売『宣伝会議』本誌にて発表、2012年10月31日が締め切りとなります。

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