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コラム

いま、地域発のクリエイションが面白い!第2弾

地域の老舗企業が、個人のアートディレクターに仕事を依頼したわけ

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地域の“良い”もの・ことに、質の高いデザインを

話は変わりますが、地域には例えば食であれば「ソウルフード」など、地域に密着したモノ・コトが必ずあります。意外とこういうものに良いデザインが伴っていないことが多い。あまりにも存在が当たり前すぎて、冷静な目線でそのものの魅力を見直す機会がないからだと思います。

こういった地域の代表的なものを丁寧にブランディング、デザインしていくことは地域クリエイティブの底上げになると信じて活動しています。例えば、今手掛けている、ジンギスカンのブランディングもそうですね。ここではまだご紹介できないのですが、2年ほど前から北海道のソウルフードである老舗ジンギスカンブランドのブランディングに関わっています。

ネットの普及により、情報の伝達スピードは飛躍的に向上し、地域を拠点にしていることにハンデは感じなくなりました。企業としてもクリエイターの活動拠点がネックになることは少なく、「誰と仕事をするか」が、より重要度を増してくる時代になるのではないかと考えています。地元のクリエイターのレベルがあがれば、より地域に詳しいほうが、企業にとってメリットが大きいからです。

ただ、やはり地域で仕事をする以上、地域性に頼ることなく、一流に触れることは重要だと考えています。私は東京のクリエイターとの交流を頻繁に行って、情報収集やモチベーションアップにつなげています。また地方のクリエイターは、どうしても競争意識がやや甘いところがあるので、そこは安易な方向に行かないように意識を高く持つことも重要だと考えています。